468: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/31(土) 12:27:40.37 ID:8UVAxvmj0
しずく「……っ!!」
しず子が飛び出してくる。
わかってるよ、それも知ってる。だから──
かすみ「──私がいるんだよっ」
私は、ジュカインから飛び降り……割って入ろうとする、しず子に向かって──飛びついた。
しずく「!?」
かすみ「いっけぇぇぇっ!!! ジュカインっ!!!」
「カァイィィィィンッ!!!!!!」
ジュカインの集束“ソーラーブレード”が──
「サ、ナ…ッ」
サーナイトを……斬り裂いた。
そして、
しずく「は、放して……!!」
かすみ「しず子ぉっ!!!!」
私はしず子の両腕を掴んで、馬乗りになる。
そして、思いっきり頭を引く。
しずく「や、やめ……!」
そのまま頭突きの要領で──頭を振り下ろした。
しずく「っ……!!」
しず子が目を瞑った。
………………。
…………。
……。
──コツン。
しずく「え……」
かすみ「しず……こぉ……っ……。……もう……かえろう……っ……」
しずく「かすみ……さん……」
私は……しず子のおでこに、自分のおでこをくっつけたまま……ポロポロと涙を流していた。
……本当は一発かましてやるつもりだったのに……。
しず子を目の前にしたら……結局、出来なかった。
かすみ「わた、しが……ずっと……ずっと……いっしょにっ……いるからぁっ……だから、だからぁ……っ……」
しずく「………………」
かすみ「しず、こが……っ……いないの、……いやなの……っ……だから、……っ……かってに、いなくならないで……よぉ……っ……わたしが、……まもって、あげるから……っ……そばに、……いてよぉ……っ……」
しずく「…………かすみさん……」
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