442: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/30(金) 14:46:13.95 ID:loIPccok0
🐏 🐏 🐏
遥「……ん……ぅ……」
彼方「あ、遥ちゃん……!!」
遥「……おねえ、ちゃん……?」
彼方「よかったぁ〜〜〜……!! 遥ちゃん痛いところない!?」
彼方ちゃんは遥ちゃんをこれでもかと言わんばかりに抱きしめます。
遥「い、痛い痛い、お姉ちゃんの抱きしめる力が強すぎて痛いよ……」
彼方「いたたたたた!!?」
遥「えっ!? なんでお姉ちゃんが痛がってるの!?」
エマ「だ、ダメだよ、彼方ちゃん……! 固定したとはいえ、右腕の骨が折れてるんだから……!」
彼方「は、遥ちゃんが目を覚ました喜びで忘れてた……」
あの後──エマちゃんが見つけてきてくれた倒木の破片を添え木にして……応急処置をしてもらった。
そして、遥ちゃんの傷だけど……。
彼方「遥ちゃん、背中の傷は平気?」
遥「え? ……言われみれば……全然痛くない……」
彼方「ママンボウのお陰だね〜ありがとうママンボウ〜」
「ママァ〜ン」
遥「ママンボウが治療してくれたんだ……ありがとう」
「ママァ〜ンボ」
ママンボウの治癒効果は本当に目を見張るほどで、すっかり切り傷が塞がっていた。
遥「でも……ちょっとふらふらするかも……」
彼方「血を流しちゃったからね……しばらくは大人しくしてないとダメ〜」
遥「う、うん……」
彼方「というか、どうやってここまで来たの?」
遥「えっと……お姉ちゃんの持ってる端末のGPS表示を見てたら……15番水道の端っこで消えちゃったから……そこにいるんだって思って……」
彼方「うん?」
そういえば、わたしと遥ちゃんは支給されてる端末を持っていて、お互いの端末位置は検索できるんだった。
遥「それで、病院から抜け出して……ある程度、船で移動したあと……ハーデリアに掴まって……泳いできた」
彼方「なんて危ないことしてるの!?」
遥「ご、ごめんなさい……! でも……居てもたってもいられなくって……」
彼方「もう〜……誰に似たんだか〜……」
エマ「ふふ、誰に似たんだろうね?」
くすくす笑うエマちゃん。
そういうエマちゃんもゴーゴートの背に腰かけたまま……足に添え木をしていて……。
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