434:>>433 訂正 ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/30(金) 14:38:42.47 ID:loIPccok0
遥ちゃんの言っていることを実行するのは即ち……政府への反逆を意味している。
もし途中で捕まるようなことがあれば……無事じゃ済まない。
遥「……自分たちのために……誰かを犠牲にする世界なんて……私、嫌だよ……」
彼方「……遥ちゃん……」
遥「それに……お姉ちゃんが誰かを傷つけることなんて……耐えられないよ……」
彼方「…………遥ちゃん」
わたしは、遥ちゃんをぎゅーっと抱きしめる。
遥「お姉ちゃん……?」
彼方「…………遥ちゃんは強い子だね……」
遥「お姉ちゃん……」
彼方「……もう、戻ってこられないよ」
遥「……わかってる」
彼方「……捕まったら……殺されちゃうかもしれない」
遥「……わ、わかってる……」
彼方「それでも……お姉ちゃんと一緒に、ここから逃げてくれる……?」
遥「……うん」
彼方「……わかった。それじゃあ、一緒に逃げよう」
遥「……! お姉ちゃん……」
彼方「ただ、お姉ちゃんの手……絶対に放しちゃダメだからね……!」
遥「……うん!」
──その後、わたしは数日後に渡される予定だったコスモッグを奪取し……ウルトラスペースに逃げ込んだのち、果林ちゃんのフェローチェにウルトラスペースシップを破壊され……“Fall”となった……。
──
────
──────
──ああ……これが走馬灯ってやつかな……。
姫乃ちゃんの言うとおり……わたし……人に流されてばっかりなのかな……。
姫乃「……もう、限界のようですね」
姫乃ちゃんの声が聞こえる。
姫乃「……最期は苦しまずに死ねるように、首を落としてあげますよ。……せめてもの情けです」
「────」
テッカグヤが腕を振り上げる音が聞こえる。
姫乃「テッカグヤ、“エアスラッシュ”」
「────」
そして──空気の刃が彼方ちゃんに向かって飛んでくる。
彼方「──ごめ、んね……はる、か……ちゃん……」
791Res/1707.57 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20