40: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/17(土) 16:13:58.56 ID:Lud+ZHkk0
地道に……?
侑「……まさ、か……」
愛「そう、そのまさか。愛さん、ドッグランで張って、立ち寄るトレーナーを観察してたんだよ。んで、見つけた」
歩夢「う、そ……」
侑「それ、じゃ……あのとき、育て屋にいたのは……」
愛「ああ、いやいや、タマゴからエレズンが孵って、ラクライたちに狙われてたのはホントだよ? ちょっと、帰るのめんどいなーって」
歩夢「めんどいって……」
愛「ただね、あそこで地道に張ってた甲斐あったよね……本当にお目当ての力を持った子が現れたんだもん」
歩夢「じゃあ……私たちを……騙したの……? あのとき、言ってくれたことも……嘘、だったの……?」
愛「嘘なんかじゃないよ。だって歩夢──ちゃんと強くなってるじゃん。愛さんの見立てどおりに、ちゃんと強くなってくれた。きっとあのときよりも、ポケモンを手懐ける力も強くなってるよ♪」
歩夢「そん……な……」
歩夢が言葉を失う。
そんな歩夢に、
果林「それで、どうするの? 仲間になってくれるのかしら?」
果林さんがそう詰め寄る。
歩夢「ぜ、絶対に……なりません……」
果林「へぇ……」
果林さんは歩夢の頬から手を離しながら、冷たい目を向け──
果林「“ほのおのうず”」
「コーーンッ!!」
歩夢「……っ!? 熱……っ!!」
「シャーーーボッ!!!」
歩夢に向かって、“ほのおのうず”を放つ。
侑「歩夢っ!?」
かすみ「歩夢先輩!!」
果林「ほら、早くうんって言った方がいいわよ? 熱いの嫌でしょ?」
歩夢「っ゛……い、いや、です……」
果林「……」
侑「……歩夢を、放せぇぇ……!!」
「ブ、ィィ!!!!」
動けない中……イーブイの尻尾から、タネが1個ポロリと床に落ち──直後、メキメキと音を立てながら、一気に樹に成長していく。
果林「!? 何……!?」
侑「“すくすくボンバー”ッ!!」
「ブゥィィ!!!!」
成長しきった樹から巨大なタネを、キュウコンに向かって降らせる。
果林「ちっ……“ひのこ”!!」
「コーーーンッ!!!!」
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