346: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/26(月) 12:37:32.48 ID:9NVhM0zb0
ルビィ「聖良さんは……ずっと、理亞ちゃんの傍にいたんだ……」
そう言って、理亞先輩の上着のポケットを上から触った。
理亞「……!」
理亞先輩は目を見開いて、ポケットから──ピンク色のダイヤモンドの欠片を取り出した。
理亞「ここに……ねえさまが……?」
ルビィ「……ディアンシー様の力が聖良さんの心を身体から引き剥がしちゃったのは本当だけど……聖良さんは、ずっと……理亞ちゃんの傍にいたんだね……」
理亞「……そっか、そうだったんだ……っ……ねえさま……っ、……ずっと、そこにいたんだね……っ……私を見て……くれてたんだね……っ、……ねえさま……っ……」
理亞先輩は大事そうに、胸にピンクダイヤモンドの欠片を抱きしめながら──静かに涙を流したのでした。
その涙は……何故だか、宝石のように美しい涙に見えた気がしました。
👑 👑 👑
さてあの後、かすみんたちはやぶれた世界に入ってきた場所まで、ギラティナに案内をしてもらって、
かすみ「──んべっ……!!」
ルビィ「ピギィ!?」
理亞「……っと」
彼方「彼方ちゃん、無事帰還〜」
そこにあった穴を通って、戻ってきたのでした。
鞠莉「……はぁ……はぁ……みんな……おかえりなさい……」
彼方「鞠莉ちゃん!? 大丈夫!?」
崩れ落ちそうになった鞠莉先輩に彼方先輩が駆け寄って、身体を支える。
鞠莉「へ、平気よ……さすがに、消耗したけど……」
ルビィ「鞠莉さん……ありがとう」
理亞「お陰で無事に帰ってこれた」
みんな鞠莉先輩にお礼を言ってますけど──
かすみ「それ、より、も……早く、かすみんの上から……どいて、くだ、さい……お、重い……」
ルビィ「あ、ご、ごめんね!? かすみちゃん!?」
理亞「ごめん。気付いてなかった」
かすみ「もう……酷いですぅ……」
かすみん、お洋服についた埃をぱたぱたと払いながら立ち上がります。
鞠莉「それで……結果は……どうだった……?」
理亞「……このボールにギラティナが入ってる」
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