321: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/26(月) 12:16:00.19 ID:9NVhM0zb0
彼方「とーう!」
彼方先輩がジャンプして、かすみんたちの前に飛び降りてきた。
彼方「ごめんね〜。なんか入ったときに違う場所に飛ばされちゃってたみたい〜」
かすみ「か、彼方先輩〜! よかったですぅ〜!」
かすみん思わず彼方先輩に抱き着いちゃいます。
彼方「おお、よしよし〜。彼方ちゃんは無事だぞ〜」
理亞「……この空間内をどうやって……?」
彼方「ん〜? ああ、えっとね〜上の床は右にジャンプすると、ここに向かって落ちるみたいだったから〜」
理亞「それをこの短い時間で把握したの……!?」
彼方「ふっふっふ〜、彼方ちゃん、組織に居た頃に特殊空間の状況把握訓練を受けてるからね〜。これくらいの空間、飛ばされたところでなんにも問題ないんだぜ〜」
ルビィ「す、すごいです……! 彼方さん……!」
彼方「えへへ〜もっと褒めて〜。……っと、今はそれどころじゃなかったね〜」
彼方先輩はわざとらしくコホンと咳ばらいをする。
彼方「まず陣形を決めよっか〜。彼方ちゃんは盾役が出来るから前に出るね〜。理亞ちゃんはスピードアタッカーだから、中央で両翼に気を配ってくれると嬉しいな〜。かすみちゃんは遠近対応のパワーアタッカーだから、後衛から私たちの動きを見ながら大きな一発を叩きこむ役目だよ〜。ルビィちゃんはトリッキータイプだから、基本は真ん中に位置取って、状況に応じて前後衛をうまくスイッチしてね。あと、今ここら一帯の空間を補正してるのはそのマーイーカちゃんだよね? それなら、全員に影響を与えられるように、真ん中にいるルビィちゃんの頭上に居てくれると助かるかな〜」
彼方先輩が普段ののんびりな様子からは考えられないくらい、テキパキと指示を出す。
その光景に全員でポカンとしてしまう。
彼方「こらこら〜ボーっとしてちゃダメだぞ〜?」
ルビィ「あ、ご、ごめんなさい……。……でもその、ルビィたちの戦い方も把握してるんですね……?」
彼方「鞠莉ちゃんに二人がどんなトレーナーかは予め聞いてたからね〜」
理亞「それにしても……さっきまでと全然印象が違う……」
彼方「彼方ちゃんは〜やるときはやるのです! これでも最年長としてリーダーを任せられたからね〜。さぁ、行くよ〜」
彼方先輩先導で、やぶれた世界の中を歩き始める。
彼方「とりあえず、ある程度見晴らせる場所まで移動しよう〜」
かすみ「そういえば彼方先輩……最年長って言ってましたけど……一体今いくつなんですか?」
彼方「む……かすみちゃん、レディーに歳を訊くのは失礼だぞ〜?」
かすみ「……ご、ごめんなさい……でも、気になって……」
彼方「ふふ、冗談だよ〜。彼方ちゃんはね〜鞠莉ちゃんより1歳年上の22歳だよ〜」
ルビィ「22歳……!? ルビィの1個上くらいかなって思ってました……」
理亞「そういうルビィも私と同い年とは思えないけどね」
かすみ「いや、理亞先輩も18歳には見えませんけど……」
なんというか、ここにいる人たち全員実年齢より見た目が幼い人たちばっかりですね……。
みんな背が低いってのもあるのかもしれませんが……。
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