317: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/26(月) 12:07:18.90 ID:9NVhM0zb0
ルビィ「……あの、あともう一つ」
理亞「……ルビィ……?」
ルビィ「わたしたちは……わたしと理亞ちゃんは、もう一つ目的があります」
理亞「ルビィ……!? そ、それは……!」
ルビィ「理亞ちゃん、やっぱり言っておいた方がいいよ」
理亞「でも……。……これは、完全に私の事情だし……」
鞠莉「ルビィ……とりあえず、教えてもらってもいい?」
ルビィ「うん。……わたしたちは……ディアンシー様に会って、聖良さんの心を返してもらおうと思ってます」
理亞「……」
かすみ「でぃあんしーさま?」
また新しい単語が出てきて、かすみんは首を傾げます。
ルビィ「あのね、ディアンシー様は……この地方を守ってくれてる女神様なの。……そして、わたしはそのディアンシー様と人との間を取り持つ巫女なの」
かすみ「う、うん……?」
地方守ってくれてる……? 巫女……? 余計によくわかんないんだけど……。
ルビィ「それで……聖良さんのことなんだけど……」
鞠莉「……聞いてる。目を覚ましたけど、心がない状態……なのよね」
理亞「……! 知ってたの……?」
鞠莉「私も真姫さんから参考意見を求められてね……。正直、見たことも聞いたこともない症状だからお手上げだったけど……ルビィの話を聞いて、ピンと来たわ」
鞠莉先輩はルビ子と理亞先輩を順に見て、
鞠莉「聖良の心は……ディアンシーのところにあるのね。だから、ディアンシーに会って……聖良の心を返してくれるようにお願いをする……」
ルビィ「……うん」
理亞「ねえさまはディアンシーの攻撃を受けたから……そのときにきっとディアンシーに心を封印されたんだと思う……」
ルビィ「だから……わたしたちはディアンシー様に会いに行く必要があるの……いいかな?」
ルビ子は真剣な顔をして訊ねてくる。
かすみ「うーん……? なんか、よくわかんないんですけど……要は理亞先輩のお姉さんを助けるために、そのディアンシー様に会わないといけないってことですよね?」
ルビィ「うん、そういうことかな」
理亞「嫌だったら……無理強いは出来ない……。これはあくまで私の問題だから……」
かすみ「……? あのあの、なんでわざわざやるかやらないかの確認を取るんですか……? それで理亞先輩のお姉さんを助けられるなら、やるべきじゃないですか?」
理亞「え? い、いや……まあ、そうなんだけど……これは私のわがままみたいなもので……」
かすみ「……?」
かすみんよく意味がわからなくて首を傾げちゃいます。
彼方「ふふ♪ かすみちゃんは良い子だね〜♪」
笑いながら、彼方先輩がかすみんの頭をナデナデしてくる。
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