239: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 12:50:38.41 ID:gk2TE+8k0
ふわふわ浮きながら、私の横に並んで飛ぶニャスパーの姿。
侑「イーブイ! ニャスパー! よかった、無事だったんだね!」
「ブイ!!」「ニャー」
走りながら、私の背後からは──
「マニュッ!!!」「クロバッ!!!!」
マニューラとクロバットが猛スピードで追いかけてくる。
侑「ダメだ……! 走ってたら、追い付かれる……!」
私は咄嗟にウォーグルのボールを手に取り──またギョッとした。
リナ『侑さん、どうしたの!?』 || ? ᆷ ! ||
侑「ウォーグルのボール開かない!?」
リナ『!?』 || ? ᆷ ! ||
ウォーグルの入ったボールは──開閉スイッチが破壊されて開けなくなっていた。
さっきした、嫌な音の正体はこれだったんだ……!? す、すぐにボールを完全に壊してウォーグルを……!?
私は混乱しながらも、必死に頭を回転させて打開策を考えるけど──その一瞬のタイムロスすら、相手は許してくれなかった。
「マニュッ!!!」「クロバッ!!!」
マニューラが爪を、クロバットがキバを構えて、飛び掛かってくる。
侑「……っ!!」
もうダメだと思った瞬間──
「──ドラパッ!!!!」
侑「うわぁっ!?」
「ブイ!?」「ウニャ!?」
腰のボールから、ドラパルトが自分の意思で飛び出し、私たちを頭に乗せて──猛スピードで発進した。
「マ、マニュ…!!」
「クロバッ!!!」
理亞「クロバット、深追いしなくていい」
「ク、クロバ…」
理亞「逃げられたけど……こっちが有利だから」
🎹 🎹 🎹
侑「ドラパルト……ありがとう……助かったよ……」
「ドラパー♪」
ドラパルトに乗って飛行しながら、お礼を言う。
ドラパルトのお陰でどうにか窮地を脱することが出来た。……出来たんだけど……。
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