侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2
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231: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/23(金) 12:41:51.63 ID:gk2TE+8k0

■Chapter056 『決戦! ヒナギクジム!』 【SIDE Yu】





──かすみちゃんをクロユリシティに送り届け……私は、ヒナギクシティに向かって飛行している真っ最中。


リナ『侑さん』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「ん?」
 「ブィ」


腕に装着したリナちゃんが、話しかけてくる。


リナ『また、ドラメシヤが近くに来てるよ』 || ╹ᇫ╹ ||


言われて、周囲に視線を彷徨わせると、


 「メシヤ〜」


確かに、ドラメシヤが近くを飛んでいた。

私は空のモンスターボールを取り出し──ドラメシヤに向かって投げる。


 「メシヤ──」


ドラメシヤはほぼ無抵抗でボールに吸い込まれて、難なく捕獲される。

私は、ウォーグルに指示を出して、ボールをキャッチし──再びヒナギクに向かう飛行経路に戻る。


リナ『これで、5匹目だね』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「うん……やっぱりドラパルトに引き寄せられてきてるのかな」
 「イブィ…?」

リナ『そうだと思う。でも、ドラパルトが力を発揮するなら、ドラメシヤの力は必要』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||


──実は、ドロンチがドラパルトに進化してからというもの、定期的にドラメシヤが私の近くに寄ってくるようになっていた。


侑「ドラメシヤはドラパルトに発射してもらうのが好きみたいだもんね」

リナ『心待ちにしてるらしいね。不思議な生態』 || ╹ᇫ╹ ||


リナちゃんはそう言いながら、ドラパルトの図鑑データを表示する。


リナ『ドラパルト ステルスポケモン 高さ:3.0m 重さ:50.0kg
   ツノの 穴に ドラメシヤを 入れて 暮らす。 戦いになると
   マッハの スピードで ドラメシヤを 飛ばす。 ツノに 入った
   ドラメシヤは 飛ばされるのを 心待ちに しているらしい。』


──ドラパルトというポケモンは頭のツノに穴が空いている。

図鑑の説明どおり、その穴にドラメシヤたちを住まわせていて、戦いになるとその穴からマッハのスピードでドラメシヤを飛ばす“ドラゴンアロー”という技が使える。

……理由はよくわからないけど、ドラメシヤたちは飛ばされるのが大好きらしく、こうして寄って来ているということらしい。


リナ『ドラパルト自体、数が少ないから、たくさん引き寄せられてきちゃうのかもね』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

侑「まあ、バトルで使うことになるだろうから、助かるけどね」



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