208: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/22(木) 14:56:03.32 ID:tTvUwYyF0
英玲奈「……っち、逃がしたか……。追うぞ、スピアー!」
「ブゥーーーーンッ!!!!!」
👑 👑 👑
かすみ「──とりあえず、一旦撒けたみたいですね……」
「カインッ!!」「……サ」
サニーゴを小脇に抱え、ジュカインの尻尾に乗ったまま移動中です。
──英玲奈先輩はむしポケモンのエキスパートですから、自分にとって一番力を発揮できる場所として竹林を指定したんでしょうけど……。
ジュカインはもともと樹の上で生活するポケモンです。こちらにとっても竹林のような草木が生い茂る場所は本領を発揮できる場所。
今も竹から竹にひょいひょいと飛び移りながら、ものすごいスピードで移動しています。
しかも、かすみんがおっこちないように、尻尾を常に水平に保ってくれているため、すごく快適です。
かすみ「それにしても……いきなり切り札のメガスピアーから出してくるとは思いませんでしたね……」
メガシンカが出来るのは1回の戦闘で1匹だけ……。
2匹以上同時にメガシンカするのは、自分の身体への負担が大きすぎるから絶対にダメだと、果南先輩に口酸っぱく説明されました──まぁ、かすみんはジュカインしかメガシンカ出来ないんですけど……。
なので、さすがにメガスピアーが切り札じゃないなんてことはないと思います。
かすみ「向こうも最初から出し惜しみなしってことですね……」
とにかく、あのメガスピアーを倒す方法を考えないといけません。
侑先輩に聞いた情報ですが……メガスピアーはメガシンカで爆発的なパワーとスピードを手に入れていますが、防御面に関しては普通のスピアーと変わらず、あまり打たれ強くないと言っていました。
つまり……どうにか攻撃を決め切ることさえ出来れば、最悪メガジュカインでなくても、対抗が出来る可能性があります。
──問題は、当てられるか……なんですけど……。
対策を頭の中でこねこねしていたそのとき、
英玲奈「──隠れていないで出てこい……! 本気のバトルをしてくれるんだろう……!?」
──と、英玲奈先輩が張り上げた声が聞こえてくる。
英玲奈先輩はよほど本気のバトルを楽しみにしていたらしい……というか、しょっぱなからジムをぶっ壊してたし……。
かすみ「もしかして……英玲奈先輩って……」
英玲奈「──……出てくる気はないんだな!! なら……こちらにも考えがあるぞ……!!」
かすみ「……へっへーん、そんな挑発で出て行くほど、かすみんおバカじゃないですもんね〜」
虚空に向かってあっかんべ〜した瞬間、
英玲奈「──“がんせきアックス”!!」
「──グラッシャァァァァァ!!!!!!」
大きな鳴き声と共に──目の前の竹たちが急に傾き始めた。
かすみ「いっ!?」
「カインッ!!!?」
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