16: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/16(金) 03:29:05.58 ID:eLOLjL7n0
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さて……全員揃って、ヒナギクシティに戻ってきた私は、すぐさまツンベアーをポケモンセンターに預けた。
大怪我を負っていたツンベアーは、緊急手術になりました……。
ただ、そこはさすがポケモンセンター。一晩掛けて行われた手術は無事に成功し、ツンベアーはどうにか一命を取り留めることが出来ました。
しずく「それじゃ、クマシュン。お母さんと仲良くね」
「クマ…」
ポケモンセンターのポケモン用の入院部屋に、クマシュンを放してあげる。
クマシュンはとてとてとお母さんのもとに駆け寄り、
「クマァ…」
「ベァ…」
クマシュンはお母さんに頬を摺り寄せ、ツンベアーは愛しい我が子をペロリと舐めて愛情を示す。
かすみ「しず子、いいの? クマシュン……欲しかったんでしょ?」
しずく「それはそうなんだけど……やっぱり、親子は一緒の方がいいのかなって」
ツンベアーは当分ここで病院暮らしだ。その間、一緒にクマシュンもポケモンセンターでお世話してくれるということだったし……。
しずく「私の気持ちよりも……クマシュンの気持ちを優先してあげなきゃ」
「クマ♪」
「ベァ…」
クマシュンはお母さんの前で嬉しそうに頷くと──とてとてと私の足元へと戻ってくる。
しずく「どうしたの? お別れの挨拶してくれるの?」
「クマ」
そして、何故か私の脚に抱き着いてきた。
しずく「あ、あれ……?」
かすみ「しず子」
歩夢「ふふ♪ しずくちゃん。クマシュンの気持ち、優先してあげないとダメだよ?」
しずく「え、ええ!? で、でも、お母さんも心配ですよね!?」
私がツンベアーにそう訊ねると、
「ベアァ…」
ツンベアーは優しい顔をしながら首を振った。
しずく「え、ええ……!?」
侑「……たぶんなんだけど」
しずく「?」
侑「今の自分じゃ、クマシュンを満足に育てられないから……しずくちゃんに代わりに育てて欲しいんじゃないかな」
しずく「……!」
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