108: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/19(月) 12:18:14.76 ID:c3b0uZJF0
かすみちゃんやリナちゃん……そしてイーブイが心配して、私の周りに寄ってくる。
侑「あ、あれ……おかしいな……」
別に痛いところとかはないはずなのに、身体に力が入らなかった。
なんでだろうと思っていたそのとき──
──ぐぅぅぅぅぅ……。……と、大きな音を立てながら、お腹が主張を始めた。
侑「…………」
「ブイ……」
かすみ「…………」
リナ『…………』 || ╹ᇫ╹ ||
そういえば私……ここ数日、まともにご飯食べてなかったんだった……。
侑「お腹……空いた……」
果南「ふふ、お腹が減るのは元気な証拠だよ♪ ひとまず、みんなでご飯にしようか」
彼方「それじゃ、彼方ちゃんが何か作るよ〜」
かすみ「やったー! ご馳走です〜♪」
リナ『それじゃ外周区の食材売り場と、レンタルキッチンを探すね』 ||,,> ◡ <,,||
果南「侑ちゃん、おんぶしてあげるから、乗って」
侑「す、すみません……」
あまりの空腹で足元が覚束ないので、果南さんにおんぶしてもらう。
かすみ「彼方先輩の料理は絶品ですから、楽しみにしておいてくださいよ〜!」
彼方「おう、任せとけ〜!」
リナ『なんで、かすみちゃんが自慢気なんだろう』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
みんなの楽しそうな会話を聞いていて、ふと思う──歩夢もここに居たら……もっと楽しかったのにって……。
侑「歩夢……今、どうしてるかな……」
「ブイ……」
ちゃんと……ご飯食べてるかな……。
侑「……歩夢……」
果南「歩夢ちゃんを助けるためにも、今はしっかり食べて体力つけないとだね」
侑「……はい」
歩夢……絶対助けに行くから、待っててね……。
私は胸中で一人、そう誓うのだった。
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