【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5
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114: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2022/12/03(土) 21:06:07.81 ID:ZSVkFOz00

透「さんきゅ、みんな」


投票を先導したのは私。
元々の役割に回帰させただけとはいえ、この場に居合わせた全員の命とその未来をただの一人に背負わせた自覚に言葉に詰まる。


『……透、君に幕引きを託してもいいか』


最初に口を開いたのは、外の世界の彼。
空間を切り取ったような形で姿を覗かせている彼もまた、暗い表情をしていた。
それは別れを惜しむと言うよりも、罪の意識。
自分の選択への躊躇いが見てとれた。


透「やっぱり、本物のアイドルには手を汚させられない?」

『……すまない』


アイドルがアイドルなら、それを育てる方も育てる方だ。
あまりにも出来すぎた偽善に舌を巻いた。


透「いいって、誰も責めない」


外の世界の男が落としたトーンで詫びるとすぐに、浅倉透の手には一丁の拳銃が産み落とされた。


透「おー、いいじゃん。これなら簡単だ」


これ見よがしに、項垂れる“紛い物”に銃口を向けた。


努?「……」


しかし、奴が反応を返すことはなかった。
つい先ほどまで必死に生きる者を真似ていた存在は一転、無機質に立ち尽くすだけのカカシになってしまっていた。



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