138: ◆1hbXi1IU5A[sage]
2022/12/07(水) 23:24:30.62 ID:sQ22x4PF0
「あぁ〜懐かしいですねぇ〜」
海岸線を車で走っていると、菜々さんは感慨深げに呟いた。
「そう言えばこの町は……」
「はいっ!プロデューサーさんとナナが初めて出会った町ですよ!」
「というと、菜々さんの……」
はっと思いついて、菜々さんの言葉に合わせようとすると。
「ノウッ!ナナの故郷はウサミン星ですよ!」
「そうですね。菜々さんはウサミン星のプリンセスなんですからね」
頬を膨らませて取り繕う菜々さんの表情は可笑しかったが、いつもの調子で話を合わせる。
「はいっ♪って、あーっ!今通ってる道の、あそこの砂浜で小さい頃よく海を眺めてたんですよ〜」
話を合わせたはずなのに、なぜか菜々さんは話を元に戻してしまった。
これがバラエティ番組なら佐藤あたりがツッコミを入れるのだろうが、今日はふたりだけ。
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