884: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/11(日) 19:10:17.77 ID:6zYh2+nI0
真姫「あら……ということは貴方もチャレンジャーかしら?」
かすみ「はい! かすみんは、セキレイシティから来たかすみんです!」
真姫「かすみん……? 変わった名前ね?」
しずく「す、すみません……この子の名前はかすみさんって言います……。……もう、初対面の人に変な自己紹介したら、めっ! って何度も言ってるでしょ!」
真姫「ああ……にこちゃんのにこにー的なアレね……」
かすみ「ちょっとぉ!! あんなのと同じにしないでくださいよ!」
真姫「まあ、それはいいんだけど……侑とかすみ、どっちと先にジム戦すればいいのかしら?」
真姫さんは私とかすみちゃんを交互に見ながら、そう訊ねてくる。
しずく「そういえば、どっちが先にジム戦をするかの話、してなかったね……」
かすみ「……侑せんぱ〜い……? かすみんが先にジム戦しちゃダメですかぁ〜……?」
かすみちゃんが可愛くおねだりしてくる。
侑「ふふ、いいよ♪ 私はかすみちゃんの後で大丈夫だから!」
そう答えて、私は一旦見学スペースの方へと歩いていく。
かすみ「あ〜ん♡ 侑先輩優しいですぅ〜♪ 好き好き〜♡」
しずく「侑先輩……いいんですか?」
侑「うん。むしろ後の方が、かすみちゃんとの試合を見て、対策も立てられるし」
かすみ「任せてください! かすみんがしっかり勝ち方を見せてあげちゃいますから!」
かすみちゃんは私と入れ替わるように歩み出て、チャレンジャー用のスペースに着く。
真姫「話は付いたみたいね。それじゃ、さっさと始めましょうか」
かすみ「よろしくお願いします!」
真姫さんがジム戦用のポケモンのボールを携え、フィールドに立った──そのときだった。
使用人「──お嬢様、お電話が入っております」
ジムの奥から、いかにもな使用人さんが電話を持って現れる。
真姫「電話……? ちょっと待ってもらっていいかしら」
かすみ「あ、はい。わかりました」
真姫「ありがとう」
真姫さんはお礼を言いながら、使用人さんの持ってきた受話器を受け取る。
真姫「誰から?」
使用人「それが……警察の方からです……」
真姫「……警察?」
真姫さんは電話の主を聞いて、眉を顰める。
真姫「もしもし……真姫だけど」
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