869: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/11(日) 09:57:24.11 ID:6zYh2+nI0
■Intermission🎹
──4人の女の子が、砂漠のような世界を歩いているのを足元から見上げていた。
「……あつ、すぎ……る……」
「我慢しなさい……暑いのはみんな同じよ……」
「こんなときのために、発明したものがある」
「発明?」
「自立式自動日傘ロボット『パラソル君』」
「おぉ〜傘が開いた」
「いや……大きすぎでしょ……どこにしまってたのよ……」
「布部分は真空圧縮してる。携帯性抜群」
「でも、快適だよ〜……生き返る〜……」
「はぁ……じゃあ、進みましょうか」
そう言って、リーダーらしき女の子の一声で一行は歩き出すけど──
「……いや、遅すぎるんだけど……」
「風の抵抗をモロに受けるから、このスピードが限界」
「むしろ、これくらいゆっくりな方が楽でい〜よ〜♪」
「今すぐ閉じて進むわよ」
「えぇ〜!? なんで〜!?」
「ま、日が暮れると砂漠はめちゃくちゃ冷えるからね……それはそれでしんどいし」
「ちぇ〜……わかったよぉ〜……」
のんびり屋さんっぽい女の子が項垂れると同時に── 一陣の風が吹く。
「……!? い、今のって〜……!?」
「……お出ましみたいね」
「──、下がって……」
「う、うん……」
女の子に抱き上げられながら、下がっていく。
緊迫する空気の中──
「──フェロッ」
真っ白な体躯のポケモンが、猛スピードで突っ込んできた──
──
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