843: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/10(土) 02:49:46.28 ID:hRdoaDre0
■Intermission👠
──DiverDiva拠点。
愛「カリン、調子どう?」
愛は端末をいじりながら、こちらに顔を向け、そう訊ねてくる。
果林「……大体まとまったわ。当日は愛にも手伝ってもらうけど」
愛「ん、りょーかい。それはそうと、報告があるんだけど」
果林「報告?」
愛「“星のガス”が十分に溜まったよ」
果林「……いいタイミングね」
私はそれだけ返すと、席を立つ。
愛「どっか行くの?」
果林「……ええ。今夜はエマと約束しているから」
愛「そっか」
愛はそれだけ答えると、また端末の方へと向き直り、作業を始める。
果林「……いつもみたいに、茶化してこないのね」
愛「ま、今日くらいはね」
果林「……」
今日くらいは──それが何を意味しているのかは、言うまでもない。
果林「行ってくるわ」
愛「ん、行ってら〜」
「ベベノ〜」
私は今日もきままに漂っている愛の相棒の、のんきな鳴き声を聞きながら、拠点を後にする。
愛「……まあ、今日くらいは監視はやめといてあげようかな。……たぶん、最後の機会だろうしね」
「ベベノ〜」
👠 👠 👠
「チャムー」「ヤンチャー」「チャム」
今日もヤンチャムたちが元気に鳴いている部屋で、私はエマと食卓を囲む。
エマ「──果林ちゃん、おいしい?」
果林「ええ、すごくおいしいわ。ありがとう、エマ」
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