侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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807: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/08(木) 10:26:29.88 ID:S2FBcmzU0

急に私たちの背後から、聞き覚えのある声が響く。

振り返ると、そこにいたのは、ちょうど昨日も会った──


侑「曜さん!」

曜「ふふ、みんな、昨日振り!」

かすみ「曜せんぱ〜い……! ヨハ子博士がいじめますぅ〜……! かすみん、いっぱい頑張ったのに、ちっとも褒めてくれなくて〜……!」

曜「うんうん、酷い博士だよね〜……」

善子「曜……何しに来たのよ。あと、ヨハネって呼びなさい」

曜「えっと、昨日のバトルで水上フィールドが壊れちゃって……ちょっと耐久の見直しが必要だと思って、家まで設計資料を取りにセキレイに戻ってきたところだったんだけど……。ちょうど、研究所の前を通りかかったら、みんなの声が聞こえたからさ」

善子「それで、わざわざ寄ったってことね……」

曜「それより、善子ちゃん! 大切な図鑑所有者たちに、そんな冷たくしたらダメでしょ!」

かすみ「そうですそうです!」
 「ガゥガゥ!!」

曜「そんな風に、冷たく接してると……もう嫌だーって辞めちゃうかもしれないよ!」

かすみ「そうですそうで……え、いや、それはかすみんも困るんですけど……」
 「ガゥ?」


曜さんがヨハネ博士を窘める。私はてっきり、いつもみたいに軽くあしらうんだと思っていたんだけど……。


善子「……わ、悪かったわ……ごめんなさい……」


ヨハネ博士は気まずそうに、頭を下げる。


かすみ「あ、あれ……意外と素直に謝ってきましたね……」

曜「もう……善子ちゃん、本当は自分のもとから旅立った子たちが活躍してて嬉しい癖に、なんで素直に褒めてあげられないのかな」

善子「う……/// うっさいわね……余計なお世話よ……」


曜さんの言葉に、ヨハネ博士はプイっと顔を背ける。


曜「ごめんね、みんな……。善子ちゃん、前に失敗してるのもあって、君たちとの距離感を掴み損ねてるみたいでさ……」

しずく「失敗……?」

善子「あ、ちょっと、曜……! 余計なこと……!」

曜「やっぱりまだ言ってなかったんだね……」

善子「…………」

曜「善子ちゃん、そろそろ……この子たちには話してあげてもいいんじゃない?」

侑「……?」


一体、何の話だろう……?


善子「…………」

曜「善子ちゃんが、この子たちにどういう期待をしてて、どんな気持ちで旅に送り出したのか。その願いと想い……伝えてもいいんじゃないかな」

善子「でも、そんなの……私のエゴよ」


ヨハネ博士は困ったような表情をして言うけど、



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