800: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:29:10.54 ID:0Ok5BWPG0
曜先輩は負けたのに、心底嬉しそうに笑っていました。
かすみんはもうくたくただったし、安心で気が抜けたのもあって、中央の浮島でへたり込んでしまう。
そんなかすみんの背中に、
しずく「──かすみさんっ!」
いつの間にやら、マンタインでこっちまで来ていたしず子が抱き着いてくる。
かすみ「わとと……」
しずく「かすみさん、お疲れ様……」
かすみ「ふふん……かすみん、すごいかったでしょ?」
しずく「うん、すごかったよ……!」
侑「かすみちゃん本当に良い試合だった……! 最後の攻防、本当に……胸がときめいちゃった……」
かすみ「あはは……全く侑先輩ったら……今日何度ときめけば気が済むんですか〜……」
侑「それくらい、すごい試合だったんだもん! ね、リナちゃん!」
リナ『うん! 感動した!』 ||,,> ◡ <,,||
かすみ「それは……何よりです……」
オーディエンスも魅了出来たということで……かすみん、今日はオールオッケーって感じですね……。めちゃくちゃ疲れましたけど……。
曜「──かすみちゃん」
前方からの声に顔を上げると、曜先輩が中央の浮島まで、移動してきていた。
……というか、ずぶ濡れなんですけどこの人。……ここまで、泳いで来たみたい。
曜先輩は濡れる髪をかき上げながら、私の目の前で片膝を折って、身を屈める。
曜「私の完敗! かすみちゃんの諦めない心、立ち向かう勇気、仲間たちへの信頼、そして……その強さを認めて──この“アンカーバッジ”を贈るよ。受け取って!」
曜先輩がかすみんの手に小さなバッジを手渡してくれる。
かすみ「えへへ……♪ “アンカーバッジ”ゲットです……♪」
「ジュカィィーンッ!!!!」
こうして、激闘の末──かすみんは5つ目のジムに無事、勝利したのでした。
👑 👑 👑
──ジム戦を終えて、サニータウンに戻ってくると……。
──pipipipipipi!!! と図鑑が鳴り始める。図鑑の共鳴音です。
ということは……。
歩夢「おーい……! みんなー!」
浜辺に着くとほぼ同時に、歩夢先輩が手を振りながら駆け寄ってくるところだった。
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