791: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:23:48.22 ID:0Ok5BWPG0
曜「!? 自分から海に……!?」
かすみ「海の中なら、音は響いてきませんよ!」
曜「なるほどね……でも、みずタイプ相手に潜るとはね! ラプラス、行くよ!」
「キュゥッ!!!」
曜先輩はラプラスに掴まって、海に潜っていく。
かすみ「あー……これ、いいのかな?」
かすみん、すでにジグザグマに指示してる技があるんですけど……。
ま、まあ、わざとじゃないし大丈夫だよね! ちょっとビリっとしますけど!
直後──海中から、バチバチと放電が発生する。
そして、それと同時に──ザバッと音を立てながら、
曜「げ、げほっげほっ……!! び、びりっときたぁ……!!」
「キ、キュゥゥ…」
ジグザグマの“10まんボルト”に痺れて顔を出す曜先輩とラプラス。
水は電気を良く通しますからね。一緒に潜ったら、曜先輩もビリビリです。
かすみ「曜先輩、大丈夫ですか……?」
曜「う、うん、平気……」
かすみ「まだまだビリビリしちゃいますから、もう潜らないでくださいね!」
ジグザグマは、相手が倒れるまで“10まんボルト”をするはずですからね!
そんなことを考えている間にも、バチバチと海上の表面を火花が放電する。
ただ──ラプラスはなぜか平気な顔をしていた。
かすみ「あ、あれ……?」
曜「ふっふっふ、かすみちゃん、水は電気を通すのにって思ってるでしょ? でも、ラプラスはもう水の中にいないよ!」
かすみ「はい?」
いや、どう考えても水面に浮かんでいるようにしか──と、思ってら、ラプラスの真下は、
かすみ「!? こ、凍ってる!?」
分厚い氷になっていた。
というか、気付けば、
かすみ「へ……へ……へくしっ……! さ、寒い……!」
春の暖かい陽気が嘘のように、どんどん肌寒くなっていく。
曜「“ぜったいれいど”!!」
「キュゥ〜〜♪」
直後、ラプラスを中心として、海が一気に氷漬けになる。
かすみ「わぁーーー!!!? な、なにしてくれてるんですかぁ!!?」
かすみんは大慌てで、氷の上を走り出す。
分厚い氷を上から覗き込むと──足元の氷の中で、戦闘不能になって動けなくなっているジグザグマの姿があった。
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