784: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/07(水) 12:18:42.72 ID:0Ok5BWPG0
上空から、ゴミを洗い流すように、浮島上が水流で掃除される。
ただ、もう今更掃除しても遅い。“どく”は十分に回っています……!!
動きの鈍ったタマンタの進行方向辺りに、
かすみ「ヤブクロン! “ベノムトラップ”!!」
「ヤッブゥッ!!!」
霧状の毒液を散布する。滑空しているタマンタは咄嗟に方向転換できず、“ベノムトラップ”に突っ込んだ。
「タ、マァァァ……!!!?」
曜「タマンタ……!?」
さらにふらふらになるタマンタ。
リナ『“ベノムトラップ”は“どく”状態の相手の能力を一気に下げる技……!』 || > ◡ < ||
しずく「かすみさん! 今だよ!!」
かすみ「言われなくても……!」
満身創痍のタマンタを撃ち落とすなんて、造作もありません!
かすみ「“ベノムショック”!!」
「ヤーーーブゥッ!!!!!」
ブッ!! と毒液を鋭く吐き出して──
「タマァッ!!!!?」
タマンタに直撃させた。
タマンタは完全にバランスを崩して、海に落っこち──
その直後──ドォンッ!! と特大の水柱が上がった。
海中の“タネばくだん”たちが大爆発したようです。
──打ち上げられた水が雨のように、サァァっと降り注ぐ中、
「…タ、タマァ…」
タマンタがお腹を上にした状態でプカァっと浮かび上がってきたのだった。
曜「……戻って、タマンタ」
かすみ「ヤブクロン! 作戦大成功だね!」
「ヤブッ」
曜「四つん這いになってたのも、揺れるのが怖くて屈んでたんじゃなかったんだね……」
かすみ「ええ! かすみんが“どくガス”を吸わないように、しゃがんでただけですよ!」
曜「いやぁー……かすみちゃんはこういうことしてくるって、警戒してたつもりだったんだけどなぁ……」
曜先輩は頭を掻きながら言う。
かすみ「かすみんと知恵比べで勝とうなんて思わない方がいいですよ!」
しずく「かすみさんの場合、知恵比べというよりかは、化かし合いとか騙し合いのような……」
リナ『詐欺、偽計、譎詐、嘘のつき合いとか?』 || ╹ᇫ╹ ||
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