772: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/06(火) 13:56:02.88 ID:hNufaooJ0
🎀 🎀 🎀
歩夢「フラベベ、このお花は?」
「ベベ…」
歩夢「んー……じゃあ、こっちは?」
「ベベ…」
歩夢「そっかぁ……」
フラベベを手に乗せたまま、太陽の花畑を歩き回ること数十分。
新しい種類の花が目に入るたびに、フラベベに訊ねているけど、フラベベは首を振るばかり。
歩夢「うーん……」
フラベベにとって花は一生を共にする相手。
しっくりこない限り、身の危険があるにも関わらず、いつまでも花を探し続けるらしいし……。
フラベベの多くが花畑に生息するのは、少しでも早く自分にあった花を見つけるためなんだと思う。
とはいえ、このまま虱潰しに探していたら、日が暮れてしまうかもしれない。
歩夢「まずは系統を絞らなくちゃ……!」
「ベベ…?」
歩夢「ちょっと待っててね」
私はバッグの中から“ポロックケース”を取り出す。
このケースの中にはその名のとおり、“ポロック”が入っている。
“ポロック”というのはポケモンのお菓子のこと。いろんな味の“ポロック”があって、これを与えることによって、ポケモンのコンディションを整えることが出来ると言われている。
ポケモンコーディネーターが好んでポケモン与えるものだ。
歩夢「えっと……赤、青、桃、緑、黄、紫、紺、茶、空、黄緑、灰、白……」
色とりどりの“ポロック”をフラベベの前に並べる。
“ポロック”は味によって、種類が変わるんだけど……今回は重要なのは味じゃなくて……。
歩夢「フラベベ、どの色が好き?」
フラベベに聞きたいのは好きな色。
「ベベ」
フラベベは“ももいろポロック”を指差す。
歩夢「色はピンクだね……」
「ベベ」
となるとここからは出来るだけ、ピンク系統で探してみた方がいいのかな……。
お花探しの方針を考えていると、
「ベベ…」
フラベベは並べられた“ポロック”をじーっと見つめている。
1002Res/2130.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20