侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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768: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/06(火) 13:51:17.05 ID:hNufaooJ0

私は、このお花畑が好きでもっと知りたくて……以前、学校の図書館で調べた、大輪華の伝説のことを話し始める。


歩夢「ここは最初は何もなかったんだけど……。このオトノキ地方に最初の輝きを与えたと言われるポケモン──ディアンシーは自らの輝きを地方中に分け与えたんだって」

かすみ「輝きって、なんかふわふわした言い方ですね?」

リナ『今ではこの輝きって言うのは生命エネルギーだったとか、宝石や鉱石だったんじゃないか、なんて言われてるね』 || ╹ᇫ╹ ||

歩夢「うん。その輝きの一つはここ……太陽の花畑に。大きな大きな、太陽の輝き。その太陽の輝きの上に、たまたま一つのヒマワリの種が芽吹いたんだって。そして、そのヒマワリの種は太陽の輝きの中に芽を伸ばして──大きく、大きく成長した」


私は、大輪華を見上げる。


侑「……もしかして、その太陽の輝きって……」

歩夢「うん。巨大な“たいようのいし”だったんじゃないかって言われてるみたい」


“たいようのいし”のエネルギーを吸って成長したから、サンフラワーはあんな大きな大輪を咲かせたと考えられているそうだ。


歩夢「だから、サンフラワー自身が強い太陽のエネルギーを放って、土地を潤し続けてる。そんな場所だから、長い年月を掛けて、自然といろんな種類のお花が集まってきたんだって」

かすみ「へ〜……なんだか、壮大な話ですねぇ……」

侑「だから、人の管理は必要ないんだね」

歩夢「うん。あ、でもね……人以外がお花のお世話をしてるんだよ」

侑・かすみ「「人以外……?」」


侑ちゃんとかすみちゃんの声が重なる。


歩夢「えっとね……」


私はキョロキョロと辺りを見回す。

真ん中の方に来ると、いつもだいたい何匹かいるんだけど……そう思って、周囲を確認していると、


歩夢「あ、いた……」


 「エッテ」「エッテ〜」「エッテエッテ♪」


歩夢「あの子たちがお世話してるんだよ」


少し離れたお花の上で、漂うように飛んでいる、小さなポケモンたちを指差す。


かすみ「わ、可愛い〜♡」

侑「あのポケモンは……確か、フラエッテだっけ?」

リナ『フラエッテ いちりんポケモン 高さ:0.2m 重さ:0.9kg
   自分の パワーを 花に 与え 心を こめて 世話を する。
   あちこちの 花畑を 飛び回り 枯れかけた 花を 見つけると
   世話を 始める。 花の 秘められた 力を 引き出して 戦う。』

侑「確か、フラベベの進化系で……さらにフラージェスに進化するんだっけ」

歩夢「ふふっ♪ そうだね♪」


ポケモンの話題になると、急に饒舌になるのが侑ちゃんらしくて、ちょっと笑ってしまう。


歩夢「フラエッテたちがお花のお世話をして、ここでお気に入りの花を見つけたフラベベたちが、花に乗って飛んでくんだよ」


そう説明していると、風が吹いて、ちょうど目の前で花に乗ったフラベベたちが花畑を飛び立っていく。



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