754: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/05(月) 14:41:34.03 ID:6bHKz0F20
🎹 🎹 🎹
──その夜。
侑「んー……やっぱ自分の部屋は落ち着くなぁ……」
自室のベッドに寝転がってくつろいでいた。
突然の帰宅だったのに、お母さんが私の好きなものをたくさん作ってくれて、お腹もいっぱいだ──その夕飯のための買い出しに駆り出されたのは少々不服ではあるけど……。
──まあ、その買い出しのお陰で、良いものも買えたし、いいんだけどさ。
私がリラックスして、だらけていると、
「ブイ…」
イーブイがちょっと不機嫌そうに鳴く。
侑「ああ、ごめんごめん! 毛繕いするんだった! おいで」
「ブイ」
イーブイは呼ばれると、私の膝の上で素直に丸くなる。
手に取ったブラシで毛繕いをしてあげると、
「ブイィ♪」
ご機嫌そうに鳴く。
リナ『“おくびょう”だったイーブイもすっかり侑さんに慣れたね』 || > ◡ < ||
侑「慣れすぎて、軽くふてぶてしいけどね……」
「ブイ?」
お父さんとお母さんの前では、人見知りを発動して、お人形さんみたいになっていたのに……。
そんな家族での夕食の際、当初の計画通りイーブイ以外の手持ちたちも家族に紹介したし、
リナ『それにしても、侑さんのお父さんとお母さん、二人とも優しかった』 || > ◡ < ||
リナちゃんのことも、しっかりと紹介出来た。
もちろん、最新型AIではなくロトム図鑑だと説明したけど……。
お父さんもお母さんも、最初は驚いていたものの……ロトム図鑑というものがあるのを説明したら、すんなり受け入れてくれて、しばらく私そっちのけでリナちゃんと談笑していたくらいだ。
リナ『いっぱいお話し出来て嬉しかった』 || > ◡ < ||
侑「お父さんもお母さんも、順応性高いんだよね……」
のほほんとしているというかなんというか……。
まあ、変に勘繰られるよりずっといいんだけど。
リナちゃんともすぐ仲良くなれるくらいの順応性のお陰で、イーブイ以外の手持ちたちも、可愛がってくれていたし。
侑「ライボルトを撫でまくってるときはちょっとひやひやしたけど……」
「ライボ…」
苦笑いしながら言うと、いつものように部屋の隅で伏せて目を瞑っていたライボルトが静かに鳴く。
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