侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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750: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/05(月) 14:38:29.03 ID:6bHKz0F20

そう言うと、ヨハネ博士は一旦奥の部屋へと下がっていく。

恐らく件のポケモンを探しに行ったのだろう。

すぐに目的のポケモンを見つけて戻ってきた博士は、


善子「この子よ」


そう言いながら、一個のボールからポケモンを出す。

ボールから出て来たのは、


 「──ワォン」


黄昏色の毛色をした、オオカミようなポケモン。


侑「え……!?」


でも、私はこのポケモンにすごく見覚えがあった。


侑「こ、このポケモンってもしかして……!! 千歌さんのルガルガンじゃないですか!?」

歩夢「そうなの?」

侑「うん! この黄昏色の体毛……間違いないよ!」


この“たそがれのすがた”のルガルガンはオトノキ地方では、今のところ千歌さんしか持っていないと聞いたことがある。


侑「数が少ないから、研究のために千歌さんの手を離れてることがあるって噂には聞いてたけど……まさか、ツシマ研究所にいたなんて……!」

善子「あら……よく知ってるわね。ただ、つい最近千歌から手持ちに戻したいって言われてね」
 「ワォン」

しずく「千歌さんの……ポケモン……ですか……」

歩夢「しずくちゃん? どうかしたの?」

しずく「あ、いえ、なんでもありません。……えっと、それでどうしてそのルガルガンをローズシティの真姫さんに?」

善子「健康診断のために、千歌の手持ちに返す前に、一度ローズで診てもらうのよ。あそこは医療設備も整ってるからね」

かすみ「えー……でも、それくらいならパソコンで転送しちゃえばいいじゃないですかぁ〜……?」

善子「そうしたいのは山々なんだけどね……チャンピオンのポケモンってなると、欲しがる人なんて、ごまんといるから、転送でやり取りするのは不安があるのよ」

リナ『確かに、万が一でも、クラッキングで気付かない間に、転送先を変えられてたりしたら、大事だね』 || ╹ᇫ╹ ||

善子「そういうこと。だから、出来るだけ人から人で受け渡しする方が確実なのよ。ただ、私もちょっと手が離せない研究があって、ここを離れる時間を作るのが難しくって……」

侑「なるほど! そういうことなら、私が真姫さんに届けます!」

善子「そうしてくれると助かるわ」

侑「はい! ……それに、あの千歌さんのポケモンと一瞬でも一緒に過ごせるなんて、貴重だよ……貴重すぎるよ……! 絶対に私がやりたい……!」
 「ブイ…」

リナ『侑さん、心の声が漏れだしてる』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

歩夢「あはは……」


歩夢とリナちゃんが苦笑してる──ついでにイーブイも呆れてる──けど……これは絶対私がやりたいんだもん! 仕方ないじゃん。



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