侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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74: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/01(火) 14:13:02.13 ID:UaHzC7GK0

■Chapter004 『──旅立ちの日』 【SIDE Yu】





侑「んー……! 今日もいい天気だね!」
 「ブィ」

リナ『気温21℃、湿度48%、降水確率は0%、本当に良いお天気。リナちゃんボード「わーい」』 || > 𝅎 < ||

侑「そんなこともわかるんだ……」

リナ『博士にはありとあらゆるセンサーを搭載してもらった。なんでも聞いて』 ||  ̄ ᎕  ̄ ||


マンションの廊下から見上げる空は、雲一つない青空が広がっている。

変わったことと言えば……。


侑「……」

リナ『ん? どうかしたの?』 || ? _ ? ||


不思議な喋る図鑑が私の傍にいることかな……。

今はこうして普通に会話しているけど……昨日のことを思い出す。



──────
────
──


侑「え、えっと……リナって言うのは……名前……?」

リナ『うん、そうだよ。でも、正確には「Record Intelligence Navigate Application system」の頭文字を取って「RINA」だよ』 || ╹ 𝅎 ╹ ||

侑「……?」


あんまり説明になってないような……。


侑「えっと……つまり、リナちゃん……? ポケモン図鑑なの?」

リナ『図鑑に搭載されてるシステムAIだよ。最新鋭超高性能自己進化型AI』 || ╹ ◡ ╹ ||

侑「そ、そっかぁ……」


なんだか、情報量の多い肩書きだ……。


侑「えっと……ロトム図鑑みたいな感じ……?」


世の中にはロトム図鑑という喋るポケモン図鑑があるらしいとは聞いたことがある。

ロトムは家電に棲み付くポケモンで、地方によってはいろんな機械にロトムが入って、人間をサポートしていると聞く。

なので、恐らくリナちゃんもそういう感じなのかな……? と思ったんだけど……。


リナ『うーん、ロトム図鑑とは少し違う。ポケモンじゃなくて、あくまでAI。……本当に何も説明を受けてないの?』 || ? _ ? ||

侑「うん……全く」

リナ『博士、こういうところがいい加減……。でも、私は博士から所有者と一緒に冒険をするように言われてる』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「言われてる……? そう指示されてるってこと?」

リナ『うん。私は自己進化型AIだから、いろんな情報を得ることによって、さらに進化する。あなたには、私がさらにすごいAIに進化するための、お手伝いをして欲しい』 || ╹ 𝅎 ╹ ||


つまり、リナちゃんと一緒に各地を回って、リナちゃんにいろんなことを覚えさせて欲しい……みたいなこと、だと思う。



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