722: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/12/03(土) 12:13:16.50 ID:ogLreJcM0
🎀 🎀 🎀
気が付いたときには、
侑「…………すぅ……すぅ……zzz」
「ブイ…zzz」
ホシゾラ天文所の宿泊部屋にいた。
ベッドの上で侑ちゃんが眠っているから間違いないだろう。
歩夢「戻ってきた……」
「シャボ」
なんだか、随分と不思議な体験をしてしまった気がする。
あまりに不思議すぎて……。
歩夢「……夢、だったのかな」
寝ぼけていただけなのかと、一瞬思ったけど……。
ピィも、ピッピも、ヒスイのポケモンたちも。
──栞子ちゃんも。
全部全部、鮮明に覚えている。
──『不思議な夢を見たと、そう思ってください』
栞子ちゃんには、そう言われたけど。
歩夢「……」
どうして栞子ちゃんが、ヒスイの家族たちを紹介してくれたのか。
ただ送り返すだけでもよかったはずなのに。
それは、もしかして……。
歩夢「……自分を、知って欲しかったから……じゃないかな」
たった一人で、龍神様に仕える中で、偶然現れた私に、自分という存在を伝えたかったんじゃないかな。
ここにいるよ。ここで使命を全うしているよ。ここで家族と暮らしているよ。
そんなことを、知って欲しかったんじゃないかなって。
わかんないけど……私の想像でしかないけど。
もう会うことはないって言われたけど……でも、
歩夢「忘れないでいれば……いつか、どこかで会うかもしれないから」
──たった、一時だけど、朧月の夢の中で出会った不思議な女の子……栞子ちゃんのことを。今日あった不思議な出来事を、忘れないように胸にしっかり刻んで、しまうことにした。
また、いつか……あの朧月の夢の中で出会える日を、願って……。
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