侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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647: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/30(水) 12:50:55.19 ID:4td2vpP20

 「ヤブーー!!!!」


鳴き声をあげながら、こっちに向かって飛び掛かってきた。


かすみ「な、なんかこっちきたぁ!? じ、ジュプトル、“エナジーボール”!!」
 「プトォル!!!」

 「ヤブゥッ!!?」


咄嗟に“エナジーボール”で迎撃すると、そいつは吹っ飛びながら、ゴミ袋の上を転がっていく。


しずく「かすみさん! あれ、ポケモンだよ!」

かすみ「ポケモン!?」


かすみんはすぐさま図鑑を開きます。

 『ヤブクロン ゴミぶくろポケモン 高さ:0.6m 重さ:31.0kg
  不衛生な 場所を 好む。 満腹まで ゴミを 喰らうと
  口から 毒ガスを 吐き出す。 うっかり かぐと 即 入院
  ゴミで 汚したまま 放っておくと 部屋にも 現れて 棲みつく。』


かすみん「ホントだ……! ヤブクロン……!」


これだけゴミがたくさんある場所だ。ゴミが好きなポケモンたちからしてみれば楽園……いてもおかしくはない。


 「ヤブクゥ…」


吹っ飛ばされたヤブクロンはすぐに身を起こして、再びこっちを睨みつけてくる。


 「ヤブクゥーー!!!」


突然叫んだかと思ったら──周囲のゴミ袋の中から、


 「ヤブ」「ブクロン」「ヤーブク」


ヤブクロンたちが飛び出してきた。


かすみ「こ、これって、もしかしてヤバイ……?」

しずく「た、たぶん、縄張りを荒らされたと思って……怒ってるんじゃないかな」

かすみ「だ、だよねー」

 「ヤブクゥッ!!!!」


最初の1匹の合図と同時に、一気にヤブクロンたちが飛び掛かってきた。


かすみ「やば……!! 逃げるよ、しず子!!」


しず子の手を取って、走り出す。


しずく「かすみさん!? 下!?」

かすみ「へっ!?」


しず子の声で、真下に顔を向けると──


 「ヤブク…!!!!」


足元から飛び出してきたヤブクロンがかすみんの顔に張り付いてきた。



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