侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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643: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/30(水) 12:47:33.87 ID:4td2vpP20

しずく「あのポケモンもはがねタイプだよ。どう?」

かすみ「……」

しずく「あの表情とか可愛くない?」

かすみ「なんか、無機質な感じがする……」

しずく「……もう! かすみさん、文句ばっかり!」

かすみ「だって、かすみんの可愛いのイメージと違うんだもん! しょうがないじゃん!」

しずく「……はぁ。……じゃあ、どういう子がかすみんさんの可愛いのイメージなの……?」

かすみ「えぇ〜? それは、ピカチュウとかピッピみたいな、いかにも妖精みたいな感じの子かなぁ〜?」

しずく「はがねタイプでそんなポケモンいたかな……」


しず子はうーんと頭を悩ませ始める。


かすみ「しず子、頑張って思い出して! かすみんの新しい手持ちが懸かってるんだから!」

しずく「かすみさんも考えてよ……」

かすみ「だって、かすみん、しず子ほどポケモンの種類、わかんないし……」

しずく「頼ってくれるのは嬉しいけど……あんまり、人任せにしてると罰が当たるよ?」

かすみ「罰当たりでも地獄に落ちても、可愛いは最重要の正義なの!」

しずく「ええー……まあ、いいけど……そうだなぁ……」


しず子が考えてくれている間、辺りを見回すけど──コイルやギアルばっかり。

なんだか、ここには目ぼしいポケモンは居ないのかも……。

ジム戦用の新しいポケモン、どうしようかな……。そう思いながら、偶然壁際にあった、腰掛が目に入る。

待ってる間疲れちゃうし座ってよっかな。

かすみんが腰掛に座った瞬間──ガクンと身体が後ろに傾いた。


かすみ「え!?」


そのまま、かすみんの視界はぐるっと回転し──天井が見えたかと思ったら、すぐに暗闇に包まれる。

しかも、謎のスピード感と浮遊感──もしかして、かすみん……落ちてる!?


かすみ「きゃぁぁぁぁぁ!!?」


気付いたときには、かすみんは何やら狭い管のようなものの中を頭から滑り落ちていた。


かすみ「なになになになに、なんなのぉぉぉぉ!!?」


絶叫するかすみん。

が、すぐに管は終わり──開けた場所に放り出される。

……もちろん、そんな管から飛び出した場所は地面なんかではなくて、


かすみ「ぎゃぁぁぁぁぁ!! 落ちるぅぅぅぅぅ!!!」


かすみんは開けた空間の中を真っ逆さまに落ちていく。

時間として数秒もしないうちに──ぼふっと音を立てて、何かの上に落着した。


かすみ「……はぁ、はぁ……い、生きてる……?」



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