侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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627: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/29(火) 13:13:14.34 ID:ULDkry570

追い返すために、エネルギー弾を放ちますが、


 「グマグマグマッ」


相手が速すぎる上に、攻撃が樹に阻まれて、うまく撃退出来ない。


かすみ「そ、そうだ、しず子!! エスパータイプの技でどうにかしてよ!!」

しずく「ガラルマッスグマはあくタイプだから、エスパータイプは効果ないんだよ!!」

かすみ「そ、そんな〜!!」


もう、とにかく走るしかない。必死に足を動かしていると──林の樹々の隙間から光が見えてくる。


かすみ「!! 出口……!!」


林から出てしまえば、その先は広い草原だ。

この視界の悪い林に比べたら、絶対に戦局も有利になるはず……!

かすみん、最後の力を振り絞って、全力でダッシュします。


しずく「かすみさん!! 前、なんかいる!!」

かすみ「へっ!?」


しず子に言われて視線を前に向けると──確かに、何かが立ち塞がっていた。

でも、咄嗟のことで反応しきれず、


かすみ「ぎゃんっ!?」

しずく「きゃぁっ!」


正面からソレに衝突して、かすみんはしず子ともども、すっ転んで尻餅をつく。


かすみ「いたた……」

しずく「かすみさん、大丈夫……?」

かすみ「しず子こそ、平気……?」

しずく「う、うん、でも……」


尻餅をついて蹲るかすみんたちの左右には、


 「グマグマグマッ」「マッスグゥッ」


ガラ悪く舌をベロりと出したマッスグマたち、


 「グマグマ」「ググマァッ」「ジグザグ」


そして、背後から追いかけてくるジグザグマたちの鳴き声。

さらに、かすみんたちがぶつかった前方の主は──


 「……グマァッ」


大きな体躯で立ち塞がり、見下ろしていた。

ガラルのマッスグマをさらに一回り大きくして、ゴツくしたようなポケモン……。



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