625: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/29(火) 13:11:18.79 ID:ULDkry570
しずく「! “げんきのかけら”……!」
かすみ「もしかしてこれ、かすみんたちの!? やりました! 取り返してやりましたよ!」
しずく「いや待って……なんでこんな場所に埋まってるの」
かすみ「へ?」
考えてみれば……なんでせっかく盗ってきた物を埋めちゃうんでしょうか。
しかも、集めて埋めてるわけでもなくて、これ1個だけ……。
かすみ「まるで見つけてくださいとでも言ってるような……」
しずく「……たぶん、そういうことだよ、かすみさん」
そう言いながら、しず子がかすみんの背中に、自分の背中を合わせてくる。
かすみ「え、なになに? どういうこと?」
しずく「周り……見て」
かすみ「え?」
しず子に言われて気付く。周囲の木々の影に──
「グマ」「グマァァ…」「ジグザ…」
白黒のジグザグマの姿が見切れていた。
その数、5匹……10匹……いや、
かすみ「な、なんかものすごい数いない……?」
さっきかすみんの道具を持ち逃げしていった子たちの倍以上……20匹以上はいる気がする。
かすみ「か、完全に囲まれてる……もしかして……」
しずく「……私たち……まんまと誘い込まれたみたい」
かすみ「え、ヤバイじゃんそれ!?」
かすみんが声をあげた瞬間、
「グマッ」「グマァッ!!!!」「グママ!!!」
ジグザグマたちが四方八方から一気に飛び掛かってきた。
かすみ「わぁ!? こっち来た!?」
しずく「く……! 出てきて、キルリア!! マネネ!!」
「──キル!!」「──マネネッ!!」
しずく「キルリア! “チャームボイス”!!」
「キル〜〜♪」
「グマッ!!?」「グザグザッ!!」「ザグマァッッ!!!」
しず子のキルリアが音波攻撃で飛び掛かってくるジグザグマたちを吹っ飛ばす。
かすみ「し、しず子、どうしよう!?」
しずく「とにかく逃げるしかないよ!! かすみさんもポケモン出して!!」
かすみ「えぇ、盗られたかすみんの“どうぐ”は!?」
しずく「言ってる場合!?」
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