582: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/27(日) 15:45:28.09 ID:4KWPSfBf0
■Chapter030 『オハラ研究所』 【SIDE Yu】
──ジム戦を終えて……。
今は船に揺られて移動の真っ最中。
侑「潮風が気持ちいい〜!」
「ブイ〜♪」
歩夢「ゆ、侑ちゃん……! そんなに身を乗り出したら危ないよ……!」
甲板の手すりから身を乗り出して風を感じていると、歩夢が甲板口の方から声を掛けてくる。
侑「平気平気〜! ほら、歩夢もおいでよ!」
歩夢「い、いいよ……船って思ったより揺れるし……」
侑「いいからいいから!」
半ば強引に歩夢の手を引く。
歩夢「きゃ……!」
「…シャボ」
歩夢「だ、大丈夫だよ、サスケ。ちょっとびっくりしただけだから……」
「シャーボ」
侑「ほら! 風……気持ちよくない?」
歩夢「……ほんとだ」
侑「ね!」
セキレイシティには海がないから、船に乗ることなんてまずないし、せっかく経験出来ることは進んでしなくちゃ損だからね!
歩夢は初めて乗る船が思った以上に揺れることにおっかなびっくりだったものの、連れ出してしまえば、気持ちよさそうに風を感じてくれていた。
二人で船旅を満喫していると、間もなく、目指していた島に到着しようとしていた。
侑「もう着いちゃうのかぁ……まだ、もう少し乗ってたかったなぁ」
歩夢「あはは……島自体は最初から見えてたもんね」
すぐそこに迫った目的地は、近くで見ると思ったよりも大きく存在感を放っている。
侑「ここが……アワシマ……! オハラ研究所のある場所……!」
「ブイ」
リナ『アワシマ……ちょっと懐かしい』 || > ◡ < ||
歩夢「リナちゃんは、あの島に行ったことがあるの?」
リナ『うん! 私のボディはあそこの研究所で作ってもらったんだよ!』 ||,,> ◡ <,,||
侑「へー! そうだったんだ!」
歩夢「それじゃあ、リナちゃんにとっては里帰りなんだね」
リナ『そんな感じかも!』 ||,,> ◡ <,,||
リナちゃんを作った場所っていうのも気になるし……本当に楽しみになってきた……!
今の今まで、船での移動が終わるのを名残惜しんでいたのに、気付けば気持ちは研究所を見られることに移り変わっていた。
一体、どんな場所なんだろう……! オハラ研究所……!
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