464: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/20(日) 17:09:37.42 ID:uk513V0l0
侑「そうなったら、頭上に位置取るかなって思って」
かすみ「ぎ、逆に誘い込まれたってことですかぁ……?」
侑「ふふ、まあね♪」
かすみ「ぐぬぬ……や、やるじゃないですか……!」
かすみちゃんの戦い方は、とにかく相手を攪乱しながら、自分のペースに巻き込んで、動揺したところに確実に攻撃を加えていくスタイルだ。
学校でイタズラを叱られて逃げるときも、自分たちの隠れ場所とは別の場所で音を鳴らして、注意が逸れた隙に逃げたりしていたし……恐らく、今回の戦闘でも同じような感じで、私の視線を誘導してくると思った。
だからこそ、あまり予想しづらい上空から攻撃をしてくると読めたということ。
本来相手に行動を予想させないはずの作戦だけど、付き合いの長さが仇になったわけだ。
かすみ「サニーゴ……戻って」
「……──」
かすみ「……次、行きますよ!! ジュプトル!!」
「──プトルッ!!!」
侑「次はジュプトル……! キモリの進化系!」
──ただ、この試合前にかすみちゃんは、ゾロアをボールに戻している。
ということは、
侑「“ほうでん”!!」
「ライボッ!!!!」
あれはゾロアが化けている姿……!
周囲一帯を範囲攻撃で迎撃する。攻撃を食らったら“イリュージョン”は解けてしまうからだ。
侑「さぁ、これで──」
電撃によって、化けの皮を剥がされたゾロアが姿を現す──と思った、瞬間だった。
「──プトル…!!」
「ライッ!!?」
侑「!?」
すでに目の前に肉薄していた、ジュプトルが腕の刃を構えているところだった。
かすみ「“リーフブレード”!!」
「プトルッ!!!!!」
── 一閃。至近距離から袈裟薙ぎに斬り裂かれたライボルトは、
「ラ、イ…ッ」
そのまま、力尽きて倒れてしまった。
かすみ「侑先輩知らないんですか〜? くさタイプにはでんきタイプは効果いまひとつなんですよ〜?♪」
侑「ぞ、ゾロアじゃない……!?」
かすみ「“イリュージョン”は無理に使わなくても、手持ちにいるだけで、相手を騙せちゃうんですよね〜♪」
逆に決め打ちしすぎて、裏の裏を掛かれた……。さすがに一筋縄ではいかない……切り替えなくちゃ。
侑「ありがとうライボルト、戻って。もう一度行くよ! ワシボン!」
ライボルトをボールに戻して、再度ワシボンを繰り出す。
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