456: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/19(土) 15:52:00.13 ID:tV2B+qbY0
しずく「侑先輩、どうでしたか?」
侑「うぅん……特にそういう届け出はポケモンセンターには来てないみたい」
歩夢「“おや”の人は探してないのかな……?」
しずく「ですが、ボールに入らない以上、逃がされたポケモンではないはずなので……。この子の持ち主の方がなんらかの理由で探せない状態にある……とかでしょうか」
「ニャァ?」
かすみ「トレーナーの人が病気で動けないとか?」
リナ『確かに、そういう可能性はあると思う』 || ╹ᇫ╹ ||
しずく「あと可能性としては……すでに──」
しずくちゃんは、そこまで言い掛けて、
しずく「……いえ、こういうことはあまり言うべきではありませんね」
最終的に、言葉を濁す。
リナ『まあ……可能性として、なくはない』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
かすみ「え? なになに? どういうこと?」
しずく「なんでもないよ、かすみさん」
歩夢「とりあえず……このニャスパーをどうするかだね」
「ニャァ?」
侑「……私はこの子のトレーナーを探してあげた方がいいと思う」
ポケモンがトレーナーと離れ離れになるなんて……もし、それが自分のことだったら、すごく寂しいだろうし。
かすみ「かすみんも同感です! こんな可愛い子、理由もなくほったらかしにしてると思えませんし!」
しずく「となると……一旦ボールに入れてしまった方が良いかもしれませんね。連れ歩きをし続けるのは、何かと不便もあるでしょうし……」
リナ『そうだね。また逃げ出す原因にもなる』 || ╹ᇫ╹ ||
歩夢「でも、ボールに入れられないんじゃないの?」
しずく「ポケモンセンターでなら、ボールの移動が出来ますよ。まあ、強いて問題があるとしたら……」
リナ『誰のボールに入れるか』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
かすみ「じゃあ、かすみんが連れて行きます!」
しずく「ほら……」
しずくちゃんは、案の定とでも言いたげな顔で、溜め息を吐く。
かすみ「なんで溜め息吐くの!?」
しずく「私はかすみさんよりも、侑先輩が連れていくべきだと思います。このニャスパー、理由はわかりませんが、ずっと侑先輩を意識している気がしますし……」
「ニャァ?」
歩夢「私も侑ちゃんと一緒の方がいいと思う……」
かすみ「えぇー……侑先輩、かすみんが連れていっちゃダメですかぁ……?」
かすみちゃんが瞳を潤ませながら、おねだりするように上目遣いでお願いしてくる。
侑「ええっと……」
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