385: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 19:07:58.73 ID:BfviSDpF0
曜「新種のポケモン……確かにそれならわからなくてもおかしくないのかな」
真姫「まあ……理には適ってる」
海未「希にも占ってもらいましたが……」
希「ことりちゃんに残ってたポケモンの残留思念って言うのかな? それはウチも見たことがないタイプのオーラだったよ」
エスパー少女である希がそう言っているのが後押しになって、新種のポケモン説に落ち着いたというのもある。
もちろん、それだけで断定は出来ないが、経験則から言って希の占いの的中率は相当な物だ。意見の1つとしての価値は十分にある。
海未「当の撃墜ポイントでも、それらしきポケモンは発見出来ませんでした……もしかしたら、まだどこかに潜んでいる可能性もあります。それか……」
それか──
海未「──すでにそのポケモンの持ち主が回収済みか」
真姫「……なるほどね。言いたいことがわかってきた」
にこ「この地方のどこかに……ことりを襲うような輩がいるかもしれないってことね」
海未「そういうことです」
これが誰かの手持ちのポケモンであったのならば、ひこうタイプのエキスパートに直接空中戦を挑むあたり、腕に自信があるトレーナーの可能性は高い。
だからこそ、こうして地方の実力者たちにこの件を共有することにしたのだ。
海未「こちらでも引き続き調査はしますが……ジムリーダー各位には、自分たちの町の安全確保と、もし何かわかったときは、リーグ本部の方に情報を寄せていただくと助かります。わかっていることはまだ少ないですが……1日も早く、地方内から不安を取り除くためにも、原因究明に協力をお願いします」
🏹 🏹 🏹
会議も終わり、私も手早く荷物をまとめて出ようとしていると、
真姫「海未、ちょっといいかしら」
真姫が話しかけてくる。
海未「なんですか?」
真姫「……ちょっと聖良のことで、話があるの」
海未「聖良のことで?」
聖良と言えば……もう3年も眠り続けているグレイブ団の元首領だ。
グレイブ団自体、多くの職員がいたものの、理亞共々実情を把握出来ていたものは皆無に等しく、ほとんど全ての計画を聖良一人が動かしていたようなものだった。
そのため、3年経った今でもグレイブ団事変についてはほとんど調査が進められていない状況だ。
なにせ、事情を知っている唯一の人物が眠り続けているのだから……。
そんな聖良の話を、私に持ちかけてくるということは……。
海未「……聖良に回復の兆しが見えたとか?」
と、少し期待してしまう。
真姫「……まあ、見えたというか……なんというか……」
海未「?」
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