381: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 13:34:44.22 ID:BfviSDpF0
彼方「およよ? 穂乃果ちゃん、帰ってたんだね? おかえりなさ〜い」
穂乃果「うん、ただいま!」
声の主は穂乃果ちゃんだった。
穂乃果「私も昔、何度も海未ちゃんに怒られたよ……『ちゃんと周りを見て戦え』って」
彼方「確かに難しいよねー……彼方ちゃんも気を付けないと、遥ちゃんを守ることで頭がいっぱいになっちゃうからー……」
リナ『彼方さんたちでも難しいんだ……』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「信頼って口で言うほど簡単じゃないからねー」
穂乃果「バトル中は他にも考えることがいっぱいあるから尚更だねー。ただ、マルチバトルは悪いことばっかりじゃないんだよ」
リナ『というと?』 || ╹ᇫ╹ ||
穂乃果「私が苦手な相手でも、パートナーにとっては得意な相手なときもあるから、対応の幅はぐっと広がるんだよ」
彼方「うん。だから、パートナーがどんな戦い方が得意なのか、それも考えてあげられると、動きがすごくよくなるんだよね〜」
特に侑ちゃんと歩夢ちゃんは得手不得手の相手が違うタイプだ……だから、信頼し合えれば、きっともっと強くなれるはず。
彼方「侑ちゃんがそこに気付けるかどうかが、今後の課題だね」
リナ『なるほど……すごく勉強になった』 ||  ̄ ᨈ  ̄ ||
彼方「……歩夢ちゃんが侑ちゃんと、どうありたいと思ってるかに、気付いてあげることも含めて、ね」
彼方ちゃんはひととおり話し終えたので、立ち上がって、キッチンに向かうことにする。
彼方「穂乃果ちゃん、今ご飯温めなおすね〜」
穂乃果「ありがとうー! もうお腹ぺこぺこで……」
彼方「すぐに出来るから、ちょっと待っててね〜」
──さて、穂乃果ちゃんのご飯が終わったら、彼方ちゃんもすやぴしようかなー。
明日も侑ちゃんの修行を見守らないといけないからね〜。
火に掛けたシチューをかき混ぜながら、彼方ちゃんはぼんやり、そんなことを考えるのでした。
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