377: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 13:27:04.11 ID:BfviSDpF0
「ブィィ…」
ブラッシングをしてあげると、イーブイが気持ちよさそうに鳴き声をあげる。
遥「ふふ♪ 気持ちよさそうですね♪」
侑「イーブイはブラッシング好きだからね」
「ブィ♪」
リナ『でも……侑さんが毛づくろいしてるところ、あんまり見た記憶がないかも』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「普段は気付いたら歩夢がしちゃってたから……あはは」
それこそ、リナちゃんを起動する直前にやっていたけど……旅に出てからは、イーブイだけじゃなくて、ワシボンもライボルトも歩夢がお世話していた気がしなくもない。
遥「歩夢さん、昨日も侑さんがお風呂に入ってる間に毛づくろいしてあげてましたしね」
侑「え、そうだったの……?」
リナ『うん、してた』 || ╹ᇫ╹ ||
侑「ホントに誰が“おや”なのか、わからなくなるよ……」
「ブイ?」
侑「歩夢、ちょっと毛並みが崩れるだけで気付くからなぁ……」
遥「歩夢さんって本当にポケモンたちのこと、よく見てるんですね」
侑「歩夢はちっちゃい頃から、ずっとポケモンに囲まれて暮らしてきたからね……私とはポケモンと触れ合ってる時間が比べ物にならないから」
きっと、そんな歩夢だからこそ、ポケモンたちのちょっとした変化にも気付けるんだろう。
今日のジム戦でもその観察力のすごさには感心したし、それは間違いなく、歩夢にしか出来ないことだ。
侑「……そうだ、せめてそれを言ってあげればよかった……」
歩夢と口論になったとき、それを言ってあげられれば、少しは歩夢を傷つけずに済んだのかもしれない……。
今更そんなことを考えても後の祭りだけど……。
思わず天井を仰いでしまう。
侑「ん……?」
そのとき、天井に変わったオブジェのようなものがあることに気付く。
金色のフレームのようなものの中に、夜空のような深い青色をした水晶がはまっている。
侑「……綺麗な飾り……」
少し遠くて見えづらいけど、周りの金色のフレームはまるで日輪を彷彿とさせる。はたまた、真ん中の水晶は深い星空のようだった。
リナ『あれ……ポケモン?』 || ? _ ? ||
遥「え!?」
リナちゃんの言葉に遥ちゃんが、ビクッと肩を跳ねさせる。
侑「? あれ、ポケモンなの?」
遥「い、いえ、ポケモンってわけじゃ……!? あ、でもリナさんって、ポケモン図鑑……」
侑「……?」
なんだか、遥ちゃんが妙に焦っている気がする。なんか……聞いちゃまずかったかな。
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