374: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 13:16:11.21 ID:BfviSDpF0
彼方「さっきも言ったけど、パールルをよく観察すれば、あの殻がすごく硬くて、直接的な攻撃で破るのが得策じゃないってことは普通わかるんだよ。だから、1つの作戦がダメだったときは、観察して他のアプローチを考えるのがポケモントレーナーのお仕事なの」
リナ『でも侑さんは……それを覆すような試合をたくさん観てきたから……』 ||  ̄ ᨈ  ̄ ||
彼方「うん。自分たちには出来ないことだと気付けず、それをやろうとしちゃってるってことだね〜」
詰まるところ、侑ちゃんは基礎が出来ていないまま、バトル上級者の行動を真似してしまっている。
それはいろんなところで、実際の侑ちゃんの実力と噛み合わず、これからの戦いにも歪みを生ませてしまう。
今日のジム戦はそのいい例だったということだ。
だから、これは……侑ちゃんがそれに気付くための修行ということ。
リナ『彼方さんの考えは理解した。私も黙って見守ることにする』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「うん。これも侑ちゃんのためだからね〜」
あとは当の侑ちゃんがそれに気付けるか……だけどね。
🎹 🎹 🎹
……あれから、パールルをひたすら攻撃し続けて数時間。
侑「……はぁ……はぁ……」
「ブィィ…」「ライボ…」「ワ、ワシャァ…」
攻撃が通る兆しが全く見えないまま、私たちは疲れ果ててしまっていた。
気付けば周囲は日も暮れ暗くなり始めている……。
彼方「侑ちゃん」
侑「! 彼方さん!」
そして、そんな私たちのもとに、彼方さんが声を掛けてくる。
彼方「苦戦してるね〜」
侑「これ、無理ですよ……」
彼方「あはは、そんな簡単に諦めちゃダメだぞ〜」
彼方さんは笑いながら言うけど……本当にどうしようもないんだけど……。
彼方「でも、今日はもうそろそろ暗くなっちゃうから終わりにしよっか〜。戻れ、パールル」
パールルが彼方さんのボールに戻される。
……もちろん、私のジムバッジごとだ。
侑「……」
彼方「続きは明日ね〜。今日もロッジに泊まるといいよ〜」
侑「……はい。ワシボン、ライボルト戻って」
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