372: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/15(火) 13:13:00.13 ID:BfviSDpF0
リナちゃんが侑ちゃんにアドバイスしに行こうとするので、
彼方「それはダメ〜。アドバイスは禁止だよ〜」
と言って、リナちゃんを止める。
リナ『どうして?』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「この修行は、侑ちゃんに足りないものを補うための修行だからね。侑ちゃんが一人でこなして気付かないと、意味が薄くなっちゃう」
侑ちゃんの戦いは今日やっていたジムバトルしか見ていないけど……それだけでも、侑ちゃんの弱点はたくさん見えてきた。
今回、侑ちゃんに課した試練は、内容こそ単純だけど、それなりに考えて侑ちゃんのウィークポイントを補強するものにしたつもりだ。
遥「侑さんに足りないものって……?」
一方で遥ちゃんはピンと来ていなかった模様。
彼方「侑ちゃんってね、すごく得手不得手がはっきりしてる子なんだよね」
リナ『というと?』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「素早い戦闘においては、判断や反応が早いし、大技に対する切り返しが上手……ピンチをチャンスに変えるのが上手って感じかな」
リナ『確かに、今までのバトルでもそういう場面は多かったかも』 ||  ̄ ᨈ  ̄ ||
彼方「でしょ? でも、逆に相手が一歩も動かないような守りを固められると、急に戦い方が雑になっちゃうんだよねー」
今日の戦闘を見ていてもそうだった。防御を固めるドロバンコに対して、無暗矢鱈と攻撃をしているだけで、全然攻撃を有効に通せていなかった。
リナ『言われてみればそうかもしれない……』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「その証拠に、今もああして闇雲に攻撃を始めちゃった」
侑ちゃんを見ると、ワシボンが上空から何度も爪や翼を立て、イーブイが“とっしん”し、ライボルトが“かみつく”。
まあ、その程度じゃ彼方ちゃんのパールルはびくともしないんだけど。
遥「でもそれって、いろんな場所を攻撃して急所を探してるんだよね……?」
リナ『でもパールルの殻に急所は存在しない』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||
彼方「そう。だから、あのままじゃ一生突破出来ないかもね〜」
リナ『だから、教えてあげた方がいい。あのままじゃ特性に気付くまで時間が掛かる』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「うん、そこも侑ちゃんの悪いところ」
リナ『どういうこと?』 || ? _ ? ||
彼方「侑ちゃん、オコリザルの“いかりのツボ”は知ってたのに……なんで、パールルの“シェルアーマー”は知らないの?」
リナ『……言われてみれば』 || ╹ᇫ╹ ||
彼方「パールルの殻は柔らかい中の本体を守るために、とにかく頑丈に出来てる……なんて、普通の感覚だったら、見ればわかることなんだけどね〜」
遥「……? 侑さん、パールルの殻が柔らかいなんて思ってないと思うけど……」
彼方「でも、侑ちゃんは何故か殻を割ることにばっかり意識が行ってる。別にバッジさえ取り戻せれば課題はクリアだから、そもそも割る必要はないんだよね。もちろん割れるなら割ってもいいけど」
まあ、無理だろうけどね。水に潜っているパールルに加える攻撃は水の抵抗で100%の力を通せないだろうし、どちらにしろ今の侑ちゃんの手持ちのレベルじゃパワー不足。
遥「なら……正解は物理攻撃じゃなくて、さっきみたいな電撃とかってこと……?」
彼方「まぁ、闇雲に物理攻撃をし続けるよりはいいかもしれないけど……。彼方ちゃんがパールルに何を持たせてるかわかる?」
リナちゃんにそう訊ねる。
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