320: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/12(土) 13:21:19.71 ID:Cfp9Tcx10
かすみ「……年上!? え、ルビ子、かすみんより3つも年上!?」
ルビィ「あはは……確かにルビィ、背もちっちゃいし……年上に見えないよね」
かすみ「つまり、かすみんずっと先輩トレーナーに向かって……」
本来ルビィ先輩と呼ばなくてはいけない相手だったらしいです……これは、不覚です……。
ルビィ「あ、うぅん! ルビ子って呼び方、なんか新鮮で嬉しかったから……かすみちゃんが嫌じゃなかったら、これからもそう呼んでくれると嬉しいな」
かすみ「え? そ、そうですか……? な、なら、これからもルビ子って呼ばせてもらおうかな……!」
ルビィ「うん♪ ところで、二人とも今日の宿って決まってる?」
しずく「いえ……町に着いたらすぐにジムを訪ねたので……」
ルビィ「だったら、ジムにあるルビィのお家に泊まって行って」
かすみ「いいの?」
ルビィ「うん! お姉ちゃんから、挑戦者の人はちゃんとおもてなしするようにって言われてるから!」
しずく「そういうことでしたら、お言葉に甘えさせて頂きますね」
かすみ「これから、宿探しだと思ってたから、本当に助かる……ありがとう、ルビ子」
ルビィ「うぅん! それじゃ、ジムに戻ろっか!」
ルビ子の先導のもと、再びウチウラジムへと戻っていく。
かすみ「そういえば……」
しずく「どうしたの?」
かすみ「なんか……ロトム、やたら大人しくない?」
しずく「あー……そうだね」
かすみ「なんかあったの? ねぇ、ロトム」
何故か、しず子の背中に張り付いているロトムに声を掛ける。
「ボクはただの板ロト」
かすみ「……なにこれ?」
しずく「さぁ……。……たぶん、正体を知られたくない人が近くにいるんじゃないかなー」
「…ギクッ」
かすみ「……?」
ルビィ「二人とも、どうしたの?」
しずく「いえ、なんでもありません。ほら、かすみさん早く行こ?」
かすみ「あ、うん」
なんだか、よくわからないけど……まあ、いっか?
なにはともあれ、無事ジムバッジを手に入れることも出来たし、なにより──
かすみ「かすみんのパートナーの頼もしい姿も見れたしね♪」
「ジュプト」
かすみ「これからもよろしくね、ジュプトル♪」
「ジュプト♪」
今日はなんだか、気分がいいです。
こんな気持ちのいい日は──ぐっすり眠れる気がしますね。
かすみんは軽く伸びをしながら、ウチウラシティの綺麗な星空の下、相棒と一緒に帰路に就くのでした。
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