侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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284: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 21:03:41.85 ID:IGCv6YWI0

私の報告を聞き終わると、愛は再びモニターに向き直って、キーボードで情報を整理し始める。

その際に、辺りに携帯食料の袋がいくつも落ちているのが目に入る。


果林「……愛、もしかしてずっとここに居たの?」

愛「誰かさんが遅刻したからね〜」

果林「それは悪かったって言っているでしょ? ……私の居場所に見当が付いていたなら、食料の調達くらい……」

愛「あっはは、ダメダメ♪ カリンはアタシの居場所は24時間どこに居てもわかるわけじゃん?」


そう言いながら、愛はこちらに振り返り、自分の首に付けられたチョーカーをわざとらしく弄って見せる。


愛「私はカリンにリードで繋がれてるんだからさ〜。ここで大人しくご主人様の帰りを待ってないとね〜」

果林「……当てつけみたいに言わないでくれる?」

愛「へいへい」


愛は肩を竦めながら、再びモニターに向き直ってしまう。


果林「……愛」

愛「んー?」

果林「……これでも私は、今でも“SUN”は貴方が相応しいと思ってるつもりよ」

愛「でも、上の人たちはそんなの許さないでしょ」

果林「……」

愛「別にいいって。“SUN”はカリンが、“MOON”は姫乃っちがって、ちゃんと役割決まってるんだからさ。アタシはサポートエンジニアでいいんだって」

果林「愛……」

愛「そんな心配する前に“STAR”の奪還の方が大事でしょ」

果林「……わかってるわよ」


私が口を閉じると、室内がカタカタという無機質なキーボードの音だけになる。

しばらく、その音だけが空間を支配していたが、


愛「……あ、そうだ」


ふと、思い出したかのように愛が口を開いた。


愛「ちょっと、面白い子見つけたんだよね〜」

果林「……面白い子?」

愛「この子なんだけどさ」


そう言って、一枚のデータ端末ボードを投げ渡してくる。

目を通す──



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