282: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/10(木) 21:00:34.61 ID:IGCv6YWI0
■Intermission👠
果林「──ごちそうさま」
エマ「おそまつさまでしたー♪」
エマの作ってくれる料理は、美味しいから好き。
……ただ、少しカロリー高めなメニューが多いのは玉に瑕だけど。
また明日からカロリー調整、意識しないとね……。
「チャム」「ヤンチャー」
エマ「あれ? ヤンチャムちゃんたち、まだ足りないかな?」
果林「こーら。貴方たち、自分の分はさっきちゃんと食べたでしょ?」
「チャム」「チャムチャー」
果林「全く……」
我儘なんだから……。特にこの2匹は食いしん坊で困っちゃうわ……。まあ、そんなところも可愛いのだけど。
エマ「果林ちゃんのお家は可愛いヤンチャムちゃんがたくさんいて楽しいね〜♪」
朗らかに笑いながら、部屋の中を見回すエマ。
確かに、この家には5匹もヤンチャムがいるから賑やかではある。
果林「……あんまり、外でこのこと言わないでね?」
エマ「えー? 気にしなくてもいいと思うんだけどなぁ……」
果林「私にもイメージってものがあるの。あのスーパーモデルの果林が普段はヤンチャムに囲まれてるなんて、イメージと全然違うじゃない」
エマ「そういう果林ちゃんも可愛くて私は良いと思うよ?」
果林「……/// そ、そういうのはエマの前だけでいいってこと!」
エマ「そっかー。えへへ〜」
全くこの子は……わかって言ってるんじゃないかしら?
エマ「さて……それじゃ、わたしはそろそろ帰るね」
果林「ええ。ご飯まで作ってくれて、助かったわ」
エマ「うぅん。果林ちゃん、なかなか帰って来ないから……いるときくらいはお世話させて♪ また来るね♪」
果林「ふふ、ありがとう。おやすみなさい」
エマ「うん、おやすみなさ〜い♪」
ひらひらと手を振りながら、エマが家を後にする。
果林「…………」
エマが出て行ったドアを数秒見つめ──十分に人の気配がなくなったことを確認して、私は家の奥にある書斎へと足を運ぶ。
そのまま、書斎の奥の棚にある一冊の本を押し込むと──ゆっくりと本棚がスライドする。
棚がスライドしたその先には、カメラのレンズ。それを覗き込むように、目を近づける。
──ピッと小さな音で網膜センサーの認証音が鳴り。今度はパスコード入力用のテンキーが現れる。
パスコードを入力し、最後に指紋センサーで自分の指紋を認証させたら──エレベーターへの入り口がやっと開かれる。
果林「相変わらず厳重すぎるほど厳重ね……」
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