251: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/09(水) 11:49:42.44 ID:hVp6cgNM0
愛「それじゃ、またどこかで」
愛ちゃんが部屋を後にして……再び、部屋が薄暗い闇に包まれる。
侑「…………すぅ…………すぅ…………」
歩夢「……私、強く……ならなきゃ……」
穏やかに寝息を立てる侑ちゃんを見ながら、そう口にすると──何故だか、ポロポロと涙が溢れてきた。
「ブイ…」「ワシャ…」
歩夢「…………強く……っ……なり、たい……っ……」
「シャボ…」「バニ…」
侑ちゃんを起こさないように、声を押し殺すけど──悔しくて、情けなくて、そして……こんな自分が本当に強くなれるのか不安で、そんな風に思う自分がさらに情けなく思えて、涙が止まらなかった。
歩夢「…………ぅ……っ…………くっ……ぅ…………っ…………」
私はしばらくの間、ずっと声を押し殺したまま、泣き続けていた。
穏やかな顔で眠る侑ちゃんの傍らで──
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