侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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245: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/09(水) 11:40:57.84 ID:hVp6cgNM0

 「ラァクッ!!!!」「ラァィッ!!!!!」


ラクライたちが愛ちゃんの足元に群がってくる。


愛「っ!? や、やばっ!!」


あのラクライたちは──ライボルトのための“ひらいしん”だ。

愛ちゃんが咄嗟に腰のボールに手を掛けたのが見えたけど──もうその瞬間には天の雷雲が眩く光っていた。


侑「愛ちゃん!!」

愛「っ……!」


導雷針に導かれるように、愛ちゃんの頭上に稲妻が走ったその瞬間──


愛「え?」

侑「!?」


稲妻が──愛ちゃんを避けた。

正確には、当たる直前でカクッと、愛ちゃんを避けるように稲妻が方向転換をした。

そして、稲妻が曲がった、ちょうどその場所には──


 「──ニャァ」


小さな灰色のネコのようなポケモンが浮遊していた。


リナ『ニャスパー!?』 || ? ᆷ ! ||

愛「……君……」
 「ニャァ」

侑「ニャスパーが……愛ちゃんを、助けた……? なんで……?」


どうやら、急に現れたニャスパーがサイコパワーで“かみなり”の軌道を捻じ曲げたらしい。

なんで、ニャスパーはそんなことを……いや、それ以前にニャスパーがなんでこんなところに……。


 「ライボッ!!!」

侑「……!」


ライボルトの声で我に返る。 いや、考えるのは後だ……!

ライボルトはもうすでに次の“かみなり”の姿勢に入っている。


侑「相殺しきれるかわからないけど……!! やるしかない!! イーブイ!!」
 「ブイッ!!!」


今の状況はひたすらライボルトにとって有利な環境、だけど……!


侑「どんな環境にでも適応するのが、イーブイの能力!」
 「ブイッ!!」

 「ライボッ!!!」


──カッ! と天空が光ったのと同時に、その根元に向かって、


侑「イーブイ!! “まねっこ”!!」
 「ブイッ!!!」



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