226: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:55:31.38 ID:YYNh6Lpr0
かすみんは、無言で1500円を支払い、サニーゴの入ったモンスターボールを受け取る。
おじさん「これで、チャラだからね。全く商売上がったりだよ」
おじさんはそう言いながら肩を竦めて、街頭の灯る夜の道の中、町の方へと消えていった。
しずく「かすみさん、よかったね」
かすみ「……よく、はないけど……とりあえず、欲しかったサニーゴは手に入りました」
ホントは自分で捕まえたかったけど、仕方ない……。
かすみんは早速新顔を確認するために、モンスターボールからサニーゴを出します。
かすみ「出ておいで、サニーゴ」
──ボムという音と共に、サニーゴが姿を現すと共に、コロコロと地面を転がる。
「…………」
かすみ「サニーゴ、これからよろしくね」
「…………」
メチャクチャ、反応薄いですね……。というか、転がってるし……。
かすみ「角がないじゃないですか……あのおじさん、角を折ってから売り付けましたね……」
最後までコスいことする奴ですね……。まあ、3日で再生するらしいし、これくらいは許してやりますよ。
しずく「このサニーゴ……白い」
かすみ「え?」
辺りが薄暗いから気付いてなかったけど……確かにこのサニーゴ、白いかも……?
というか……。
かすみ「さっきから、微動だにしてない気がするんだけど……」
「…………」
かすみ「も、もしも〜し、サニーゴ……?」
「…………」
「しずくちゃん、こいつガラルサニーゴロト」
しずく「……あ、やっぱり……」
かすみ「ガラルサニーゴ?」
しずく「姿は見たことがなかったけど……ガラルに白いサニーゴがいるって聞いたことはあったんだ……」
かすみ「……ふーん? それじゃ、この子はそのガラルのサニーゴなんだ」
「…………」
かすみんは改めて図鑑を開いてサニーゴの項目を確認してみることにした。
『サニーゴ(ガラルのすがた) さんごポケモン 高さ:0.6m 重さ:0.5kg
急な 環境の 変化で 死んだ 太古の サニーゴ。 大昔
海だった 場所に よく 転がっている。 体から 生える 枝で
人の 生気を 吸い 石ころと 間違えて 蹴ると たたられる。』
かすみ「え……死ん……え??」
「ガラルサニーゴはゴーストタイプロト」
かすみ「…………」
「…………」
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