侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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22: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/10/30(日) 15:21:33.12 ID:QLy5TvuG0

 「キャモ」
かすみ「…………もしかして、かすみん……選ぶモンスターボール……間違えた……?」


一人頭を抱えて蹲る。博士に見つかり掛けてたから、焦って選ぶボールを間違えちゃったみたい……。


かすみ「…………やっちゃった、かすみん、これは盛大にやらかしました……」
 「キャモ」


普段のかすみんなら、ドジっ子なかすみんも可愛いかも♪ なんて自分に言い聞かせて乗り越えるところなんですが、今回ばかりは凹みます。マジ凹みしてます。


かすみ「うう……どうしよう……」
 「キャモ」

かすみ「…………そうだ! もしかしたら、まだゾロアと入れ替わってるって、バレてない可能性もある!」


こうなったら今から研究所に戻って、しれっとボールを元に戻して、普通に3匹の内からヒバニーを選ぶしかないです!

当初の予定とは変わってしまいましたが、イレギュラーにも対応してこそ、一人前ですよね!


かすみ「よし、キモリ。ボールに戻って」


キモリをボールに戻してっと……。さあ、気を取り直して研究所に戻りましょう♪





    👑    👑    👑





さぁさぁ、研究所に到着した、かすみんです!


かすみ「……さすがにもうしず子も歩夢先輩も到着してるよね」


研究所の扉を静か〜に開いて中の様子を伺います。


かすみ「…………え?」


ただ、中の様子を見て、かすみんは愕然としてしまいました。

研究所の中は、まるで嵐でも過ぎ去ったかのように、荒れまくっていました。

そんな研究所の奥には、しず子と歩夢先輩……それと、あれは侑先輩……? そして、椅子に座っているヨハ子博士。

テーブルの上には、3つあったはずのモンスターボールは全部なくなっていて……ついでに机の上のポケモン図鑑もかすみんが好きそうなパステルイエローの図鑑がなくなっている状態です。(あ、かすみん目はすっごくいいので、入り口からでもばっちり見えちゃってますよ〜☆)

……状況からして、すっごくいや〜な予感がしてきましたね……。


かすみ「……たぶん、今入るのは自滅です。自殺行為です」


察して、静か〜にドアを閉めて、そろりそろりと退却の姿勢を取ります。そのときです──


かすみ「わひゃっ!? な、何かふわっとしたものが足に……」
 「ガゥッ!!」

かすみ「な、なんだ、ゾロアか……驚かさないでよ」
 「ガゥッ!!!」


足元のゾロアを見ると、嬉しそうに尻尾を振りながら、口に咥えたパステルイエローのポケモン図鑑を差し出してきます。



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