216: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:39:26.56 ID:YYNh6Lpr0
“サイコソーダ”と“ミックスオレ”でずぶ濡れになった私を見て、
「いい気味ロト〜♪」
ロトムは機嫌良さそうに笑う。
完全に遊ばれてる……。“ポルターガイスト”は“マジックルーム”では無効化出来ないし、これ以上ロトムの動きを制限出来ない。
「もうお前は手持ちも残ってないロト♪ さぁ、次は何をしてやるか、ロトトトト♪」
しずく「……! ……貴方みたいなポケモン、野放しにするわけに行きません……」
「ロト? じゃあ、どうするロト??」
嘲笑するように声をあげるロトムの入ったポケギアに向かって──人差し指と中指を前に、親指を立てて、手で銃を作るようなジェスチャーをする。
「何のつもりロト?」
しずく「……貴方が実は歴戦のロトムだったように、私も隠してたことがあるんですよ……」
「ロト?」
しずく「私、実は……エスパー少女なんです」
「ロトト!! それは傑作ロト!! じゃあ、その指の先からエネルギー弾でも撃ってみればいいロト!!!」
しずく「……」
「ほら、動かないから狙ってみろロト!!!」
指先の銃口を……しっかり、ポケギアに向けて──
しずく「……今っ!!」
私の声と共に──勢いよく飛び出した“みずでっぽう”が、ポケギアを貫いた。
「んなぁロト!!!? ホ、ホントにエスパーだったロト!!?」
驚くロトム、
「だ、脱出ロト…!!」
ポケギアから逃げるつもりだ……! させない……!
しずく「“なみだめ”!!」
「メェェェェ……ッ!!」
──スゥッと姿を現したメッソンが目から大量の水を放出し、ポケギアごと“みずびたし”にする。
「ロ、ロトガボボボボ」
ロトムの体は電気で出来ている。だからこそ、電子機器を乗っ取ることが出来るし、空気中に飛び出せば目にも留まらぬスピードで動き回るけど……!
しずく「電気の体じゃ、水中に閉じ込められたら、逆に脱出できないですよね……!」
「ロトボボボボボ!!!?」
滝のように、メッソンが水を浴びせかけている場所に──先ほど先端を切り裂かれて、コップ状になっている、ミックスオレの缶を引っ手繰るように掴んでロトムの上から──ガン!! と音を立てながら思いっきり覆いかぶせた。
しずく「はぁ……はぁ……!」
「メソ…」
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