侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」
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210: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/08(火) 14:29:47.46 ID:YYNh6Lpr0

かすみ「釣りは忍耐らしいです! 頑張るぞ〜!」
 「ガゥガゥ♪」「キャモ」「ザグマ」


これから腰を据えて待つぞ、と思った矢先でした。

急に手元が海の方に引かれる。


かすみ「!? 早速ヒット!?」


もしかして、かすみん釣りの才能あるんじゃ!?

せっかくかかった獲物を逃がさないように、“つりざお”を引き上げます。


かすみ「ん〜〜〜〜!! やぁ!!」


思いっきり引っ張ると、水の中からポケモンが釣り上げられてきました──


かすみ「来た!! サニーゴ!?」

 「──コ、コココココ」

かすみ「……」


陸に釣り上げられたポケモンがびちびちと跳ねています。このポケモンって……。


かすみ「コイキング……」

 「コ、コココ、ココココ」


せっかく釣り上げたので、バトルして捕まえるか、少し悩みましたが……。


かすみ「かすみんの狙いはあくまで、サニーゴです。逃がしてあげましょう」

 「コ、ココココ」


コイキングを持ち上げて、そのまま海に放流する。


かすみ「……でも、すぐに釣れたのは幸先良しです! 次こそ釣りますよ、サニーゴ! ……やぁ!!」


サニーゴが釣れるまで、いくらでもかすみん頑張りますからね!!

気合いと共に、再び海に向かってキャストするのでした。





    💧    💧    💧





──あの後、ホテルを探すこと30分ほど、のんびり歩きながら散歩をしている。

ただ、ホテルが密集している地区は北の港から、中央のコンテスト会場を挟んで反対側だったらしく、地図がない今結構な遠回りをしてしまった。


しずく「この辺りがホテルがある地区かな?」
 「メソ…」

しずく「ごめんね、メッソン。疲れた? 肩に乗っていいよ」
 「メソ…」


足元に寄ってきたメッソンを肩に乗せてあげる。


しずく「よしよし」
 「メソ…」



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