153: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/04(金) 11:25:45.85 ID:U/9mkAOw0
かすみ「『原因が判明した。それは我々が当初から当たりを付けていたとおり、この海域に生息するゴーストポケモンの仕業だったのだ。』……ゴーストポケモン。……さっきのお化けの正体はポケモン……?」
「ガゥ?」
さらにページを捲っていくと──急に字が殴り書きになっているページに辿り着く。
かすみ「『もうダメだ、この船は完全にゴーストポケモンたちに包囲されてしまった。奴らには実体がなく、攻撃を当てることもままならない。逃げる最中に、せっかく取り寄せた秘密兵器もなくしてしまった。奴らはもうすぐそこまで迫ってきている。もはや、ここまで』」
そこで、日記は終わっていた。
かすみ「…………」
「ガゥ…?」
かすみ「いや、これ……かすみんも殺されちゃうパターンじゃないですかぁ……っ……!」
相手に実体がなくて攻撃できないって言うんなら、それこそどうしようもないです……。
逃げるしかないけど……結局逃げ道も塞がれちゃって……。
ただ、この日記には、一つ気になるところがあります。
かすみ「『せっかく取り寄せた秘密兵器』……これってもしかして、対ゴーストポケモン用の道具だったんじゃ……」
そうとなれば、やるべきことは決まりました。
かすみ「このまま、逃げることも倒すことも出来ないままやられるなんてまっぴらです! この秘密兵器とやらを見つけて、ゴーストポケモンたちをやっつけて、外に出ますよ!」
「ガゥガゥッ!!!!」
かすみんは希望が見えて、元気が出て来ました。その秘密兵器とやらを探すために、この船員さんのお部屋を出ようとしたそのときでした。
「────」「…………」「〜〜〜〜」
かすみん「ひぃ!?」
「ガゥガゥッ!!!!!!」
目の前に現れるお化けたち。
かすみ「ちょっと待ってぇ!? まだ、秘密兵器見つけてないよぉ!?」
「────」「…………」「〜〜〜〜〜」
じりじりとかすみんの方に近付いてくる、お化けたち。
かすみ「こ、ここでかすみんの冒険、終わっちゃうの〜……!?」
「ガゥガゥッ!!!!!」
「────」「…………」「〜〜〜〜」
ゾロアが“ほえる”けど、お化けたちはひるまずにじり寄ってくる。
かすみ「い、いやです……!! こんなところで、終わるなんて……!!」
「ガゥッ!!! ガゥッ!!!!」
「────」「…………」「〜〜〜〜」
かすみ「た、助けて……誰か……」
「ガゥゥゥ…!!!!」
「────」「…………」「〜〜〜〜」
かすみ「助けて……」
最期にかすみんの脳裏に浮かんだのは、
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