143: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2022/11/04(金) 11:15:04.85 ID:U/9mkAOw0
曜「まあ、まだ調整中なんだけどね。もうちょっとしたら、正式に出来るようになると思うよ!」
かすみ「調整中ってことは、まだダメなんですか? マンタインはもういるのに……」
曜「十分な数のスタッフやライフジャケットの手配とか、ルート選定とか、あと本当に安全かのテスト運用も必要だから、すぐってわけにはなかなかね……。あーそうか……スタッフはともかく、慣れてない人も想定しないといけないから、テスト運用の際は一般公募枠も作らないとかな……」
かすみ「なんだか、何かをやるのって大変なんですね……」
曜「あはは、まあこれが仕事だし。大変だけど、考えるのも意外と楽しいんだよね」
しずく「なにはともあれ、うまく行くといいですね! これが実現すれば、セキレイやフソウだけでなく、サニータウンも活気付きますし!」
曜「そうだね、頑張って実現してみせるよ!」
力こぶを作って見せる曜先輩。確かに、この人の行動力なら、遠くないうちに実現しそうです。
──ふと、そこで、かすみん思いました。
かすみんたちは海を渡りたい。渡るには船よりポケモン。曜先輩は試しにやってくれる人を探している……。
かすみ「あの、曜先輩」
曜「ん? 何かな?」
かすみ「テスト運用で一般から人を集めたい、みたいなこと、さっき言ってたじゃないですか」
曜「うん、そうだね」
かすみ「それって、かすみんたちじゃダメですか?」
しずく「かすみさん?」
曜「……んっと、問題ないけど……予定とか大丈夫? 旅の途中でしょ?」
かすみ「大丈夫です!」
しずく「ち、ちょっと、かすみさん、勝手に……!」
かすみ「まさに今かすみんたちは、フソウ島へ渡ろうとしてるところですから!」
曜「え? 今?」
曜先輩は少し驚いた顔をしましたが、すぐに思案し始める。
曜「……確かにライフジャケット2着くらいなら今でもあるし……暫定ルートもある程度はマンタインたちに教えてある……いけるかも」
しずく「え、えっと……曜さん?」
曜「ちょっと今ライフジャケット取ってくるね!」
かすみ「はい! お願いします!」
曜先輩は身を翻して、近くの小屋に走って行く。恐らく、あそこにいろいろな機材やらと一緒にライフジャケットが置いてあるってことでしょう。
しずく「え、えええ!? ホントにやるつもりなの!?」
かすみ「早くサニータウンを出たいんでしょ? 船を待つくらいなら、マンタインで行っちゃおうよ!」
しずく「だ、大丈夫かな……」
かすみ「大丈夫だって〜、しず子は心配性だなぁ〜♪ 何事も当たって砕けろだよ!」
しずく「砕けたくはない……」
かすみ「せっかく海を渡れるなら、あれだよ……えーっと……なんだっけ」
しずく「……まさに渡りに船だね」
かすみ「それそれ! それが言いたかったの!」
程なくして、曜先輩が戻ってくる。
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